「灯台下暗し」の意味とは?意味や使い方を解説!

「灯台下暗し」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「灯台下暗し」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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灯台下暗し

フリー写真素材ぱくたそ

「灯台下暗し」
読み方(とうだいもとくらし)

皆さんは「灯台下暗し」と聞くとどんな灯台を思い浮かべますか?

岬に立つ灯台ではないでしょうか。

しかし「灯台下暗し」の「灯台」は実は室内の照明器具が語源なんです。ここでは「灯台下暗し」の意味や使い方をご紹介します。

「灯台下暗し」の意味とは?

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「灯台下暗し」の意味

「灯台下暗し」は遠くの事には気づいても、身近なことはかえってわからず、気づかずにいるという意味です。

灯台は周囲を明るく照らしますが、すぐ下は影になっていて暗いものです。そこで、身近な事情に案外気がつかないでいることの例えとして使われています。

表記としては「灯台もと暗し」とひらがなの場合もありますが、「灯台元暗し」と「元」を使った漢字表記はしないので、注意してくださいね。

「灯台下暗し」の灯台の語源

「灯台下暗し」の「灯台」の語源は室内の照明器具だと言われています。
その語源について詳しく見てみましょう。

灯火を載せた台

「灯台下暗し」における「とうだい」の語源は、灯明+台=灯明台です。灯明台とは、昔の室内用の照明器具の事です。脚の付いた台の上に油皿を置き、菜種油などを燃やして明かりとしたものです。灯火で周囲は明るくなるのですが、皿があるため灯台の足もとはその影により暗くなります。

 本くらき灯台草の茂り哉

この句の中に「本」という言葉があることから分かるように、灯台とは本を読むための明かり、すなわち室内の明かりだったことが分かります。また、1808年の古いことわざ集『諺画集』でも、「灯台下暗し」の項目で、明かりの下で寝転がって本を読む人の図が紹介されています。

こうした灯台は江戸時代には多く使用されていましたが、現代では時代劇の小道具としてくらいしか見る機会がなくなり、「灯台下暗し」は実感しにくいものとなりました。

「灯台下暗し」の類語・類義語

足下の鳥は逃げる
家の中の盗人は捕まらぬ
提灯持ち足下暗し
目でまつ毛は見えぬ

どれも同じような意味を持つことわざです。また四字熟語では、「傍目八目(おかめはちもく)」も似たような意味があります。

これは、当事者よりも直接利害関係のない第三者の方が物事を正確に判断できる、という意味です。

特に物の損得や得失などについてを判断する場合に使われます。

「灯台下暗し」の使い方・例文

__keyword__を使った例文をいくつかご紹介させていただきます。

例文

  • 例文 灯台下暗しとはよく言ったもんだよ。お前は他人の事は見えてるでも自分の足下が見えてないから危ないぞ。
  • 例文 いつも、美味しい物を食べたくて地方へ家族で行ってたけど。
    近所の路地を入った寿司屋さんは見落としてたよ。息子が幼稚園の帰りに見つけてきたんだけどさぁ。
    灯台下暗しだねぇ。

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