「何れ菖蒲か杜若」の意味とは?意味や使い方を解説!

「何れ菖蒲か杜若」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「何れ菖蒲か杜若」の意味や使い方、例文について解説していきます。 

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何れ菖蒲か杜若

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何れ菖蒲か杜若」は、『太平記・二一』に「五月雨に沢辺の真薦水越えていづれ菖蒲と引きぞ煩ふ(五月雨が降り続いて沢辺の水かさが増したため、真薦も水中に隠れてどれが菖蒲かわからず、引き抜くのをためらっている)」とあるのに基づいています。
源頼政が怪しい鳥を退治した褒美として、菖蒲前という美女を賜るときに十二人の美女の中から選び出すように言われて詠んだ歌です。
「いずれ菖蒲」「いずれが菖蒲か杜若」とも表現されます。

「何れ菖蒲か杜若」の意味とは?

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「何れ菖蒲か杜若」とは、「どちらも優れているので、選択に迷うことのたとえ」という意味のことわざです。

菖蒲も杜若もよく似ている美しい花で、区別するのが難しいことが由来とされています。

「三者三様、何れ菖蒲か杜若で選ぶのは難しいなぁ」といった場合、「三者三様に優れていて選ぶのが難しい」という意味になります。

ただ一つ注意したいのは、菖蒲も杜若も似ている美しい花という語源がありますが、似ているから迷うのではなくどちらも美しい(優れている)から迷う。というところがポイントとなっています。
ここを勘違いしてしまうと、褒め言葉ではなく悪い意味の言葉となってしまうので、注意してください。

「何れ菖蒲か杜若」の使い方・例文

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「何れ菖蒲か杜若」の意味が分かったところで、次は例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文
    この中から選ぶのは大変ですね。何れ菖蒲か杜若、どれも捨てがたい魅力があります。
  • 例文
    最終選考で残った提携先3社は何れ菖蒲か杜若、何を優先項目として選ぶか、難しいところです。

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