「春秋に富む」の意味とは?意味や使い方を解説!

「春秋に富む」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「春秋に富む」の意味や使い方、例文について解説していきます。 

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春秋に富む

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春秋に富む」という言葉は、中国の紀元前の歴史書『史記』(しき)に登場するとても古い表現であります。また、明治時代の歌人・詩人である石川啄木(1886~1912年)の小説『菊池君』の中に、「今の若い者は、春秋に富んで居る癖に惚れ方が性急(せっかち)だ」という一文があります。

「春秋に富む」とは逆に、「年老いている」「年齢が高い」という意味で「春秋高し」(しゅんじゅうたかし)という言葉もあります。

「春秋に富む」の意味とは?

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「春秋に富む」とは、「将来が希望に満ちた若い青年」を意味する言葉です。

春秋(しゅんじゅう)とは読んで字のごとく「春」と「秋」を指します。これを比喩表現として「年月」を表しているのです。
まだまだ長い年月を生きていくことができ、希望や可能性に満ち溢れている若者の様子を褒めたたえた言葉が「春秋に富む」であります。

「春秋に富む」における「春秋」は「年月」の比喩ですが、文字通り「春と秋」として使われている言葉が「春秋の争い」です。
これは「春と秋のどちらが優れているかについての議論」という意味の言葉です。
その類の議論が最初に登場するのはなんと古事記の記述であり、大変長い歴史を持つ議論が「春秋の争い」であります。
長く続いているということは、すなわち結論が出ない議題ということでもあり、春も秋もそれぞれに優れているということを逆説的に表しているのかもしれません。

「春秋に富む」の使い方・例文

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「春秋に富む」の意味が分かったところで、次は例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文
    春秋に富んだ若者が台頭できる業界は、未来が明るくて良いと思います。
  • 例文
    春秋に富む人たちを見ていると、自分までエネルギーをもらえるように感じられます。

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