「初心忘るべからず」の意味とは?意味や使い方を解説!

「初心忘るべからず」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「初心忘るべからず」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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初心忘るべからず

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皆さんは「初心忘るべからず」という言葉を知っていますか?

日常会話でもよく聞かれる言葉かと思います。

今回は「初心忘るべからず」の言葉の意味を紹介していきます。

「初心忘るべからず」の意味とは?

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「初心忘るべからず」とは「物事に慣れても最初の頃の志を忘れてはいけない」という意味です。

日常生活でもドラマやマンガでも目にする機会の多いことわざです。

この「初心忘るべからず」は実は世阿弥の言葉が由来になります。

世阿弥は能の大成者です。

室町時代、地方で行われていた猿楽や田楽を文化としての能に発展させた立役者です。

能の極意についてまとめた「花鏡」の最後に「初心忘るべからず」という言葉が載っています。

「是非の初心忘るべからず。時々の初心忘るべからず。老後の初心忘るべからず。」と3つの意味に分かれています。

「是非の初心忘るべからず」は「自分が未熟だったときのことを忘れずに芸を向上していくこと」です。

「時々の初心忘るべからず」は「その歳では必ず初心者なのだからそのひとつひとつを忘れずに日々精進していくこと」です。

「老後の初心忘るべからず」は「歳をとったからといって完成してはおらず、老年期にはじめて会う芸があり初心を忘れないこと」です。

芸の心得を説いていますが、一般的な人生にも当てはまるかと思います。

いつなんどきも謙虚さを忘れずに生きていくことは、特に定年前後の年齢の方には必要な考えた方です。

一生続く初心を忘れずにいれば、最後まで新鮮で充実した人生が送れるのではないでしょうか。

類語には「初志貫徹」「初心に返る」があります。

どちらも「初心」を忘れないことをつたえる言葉です。

「初心忘るべからず」の使い方・例文

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最後に例文です。

例文

  • 例文・社会人3年目。慣れてきた今こそ初心忘るべからずだな。
  • 例文・あの指導者が素晴らしいのは初心忘るべからずということを徹底しているからだ。

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