「火中の栗を拾う」の意味とは?意味や使い方を解説!

「火中の栗を拾う」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「火中の栗を拾う」の意味や使い方、例文について解説していきます。 

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火中の栗を拾う

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皆さんは「火中の栗を拾う」という言葉を知っていますか?

かなり危険な状態であることは想像できますよね。

今回は「火中の栗を拾う」の言葉の意味を紹介していきます。

「火中の栗を拾う」の意味とは?

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「火中の栗を拾う」とは「他人の利益のために自分が危険な行動をとる」ことです。

「かちゅうのくりをひろう」と読みます。

「火中の栗」とは火の中の栗。

美味しそうに焼けていますが栗はいつはじけてしまうか分からない状態です。

怪我することを覚悟で、栗を拾います。

それも他人のために。

このような状況を一言で表した言葉が「火中の栗を拾う」です。

由来はフランスの寓話です。

イソップ物語を基にした「猿と猫」という話になります。

ネコがずる賢いサルにそそのかされ、火中の栗を拾います。

ネコはやけどをしますが、栗はサルが食べました。

この寓話から他人の利益のために危険な行動をとることを「火中の栗を拾う」と言うようになりました。

寓話ではネコのような愚かな行動をしないように、という教訓があります。

他人に騙されて自らを犠牲にする必要はない、ということです。

「火中の栗を拾う」の使い方・例文

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しかし、日本では少し違う使われ方をしています。

他人のために危険をおかすなんて、自己犠牲が素晴らしい、という意味でも使われています。

確かに日本は自分の利益の云々より、他人の利益を優先する民族でした。

「火中の栗を拾う」はフランスなどの他国と日本では同じ言葉でも捉え方や考え方が違うのはなかなか面白いですよね。

最後に例文です。

例文

  • 例文・あの部長と飲みに行くだなんて火中の栗を拾うことになるな。
  • 例文・今の君は火中の栗を拾う状況だよ。冷静に考えてみなさい。

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