「雨垂れ石を穿つ」の意味とは?意味や使い方を解説!

「雨垂れ石を穿つ」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「雨垂れ石を穿つ」の意味や使い方、例文について解説していきます。 

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雨垂れ石を穿つ

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雨垂れ石を穿つ」の由来は、もともとは中国由来の言葉である、前漢のことを記した歴史書『漢書』・枚乗伝に「泰山之霤穿石」と記述されていました。現代語訳すると「泰山に降る雨の霤は石を穿つ」となります。

泰山とは、中国山東省中部にある名山を指しています。その山から染み出た雨の雫(蕾)が長い時間をかけ、滴る雫で石を砕いたと言う意味であり、それが転じて出来たことわざです。

「雨垂れ石を穿つ」を英語で表現すると、以下のようになります。
・Constant dripping wears away the stone.
・slow but steady wins the race

「雨垂れ石を穿つ」の意味とは?

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「雨垂れ石を穿つ」とは、「どんなに微力だろうと、それを諦めず継続していけば、いつの日にか努力が実る」という意味のことわざです。

「雨垂れ石を穿つ」の類義語には、以下のようなものがあります。
・蟻の思いも天に届く
・石に立つ矢
・一念岩をも通す
・斧を研いで針にする
・思う念力岩をも通す
・愚公移山
・愚公、山を移す
・金輪際の玉も拾えば尽きる
・人跡繁ければ山も凹む
・水滴石を穿つ
・精神一到何事か成らざらん
・塵も積もれば山となる
・釣瓶縄井桁を断つ
・鉄杵を磨く
・点滴石を穿つ
・蚤の息さえ天に昇る
・ローマは一日にして成らず

「雨垂れ石を穿つ」の使い方・例文

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「雨垂れ石を穿つ」の意味が分かったところで、次は例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文
    小さな下町の工場で誰にも見向きされませんでしたが、雨垂れ石を穿つでやっと努力の成果が実り、世界一位の技術を勝ち取ることができました。
  • 例文
    中学の時から英語が苦手だった僕に、「まずは単語を1日に数個覚えたら?」と友人にアドバイスをもらいコツコツ覚えていたら、高校で英語の教師をすることになりました。これも雨垂れ石を穿ったおかげです。

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