「猫に鰹節」の意味とは?意味や使い方を解説!

「猫に鰹節」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「猫に鰹節」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

目次 [表示]

猫に鰹節

Photo bycocoparisienne

皆さんは「猫に鰹節」という言葉を知っていますか?

何やら癒やしの一場面を思い浮かべそうですが、ほっこりする言葉ではありません。

今回は「猫に鰹節」の意味を紹介していきます。

「猫に鰹節」の意味とは?

Photo bywilkernet

「猫に鰹節」とは「「危険な状況であること」「油断できない状況を招くこと」という意味です。

「ねこにかつおぶし」と読みます。

「猫に鰹節をあげたら喜ぶから機嫌良くなっていいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

「好物をあげて喜ぶ」という意味で使う場合は「猫にまたたび」になります。

江戸時代の発明家で平賀源内(ひらがげんない)という人物がいました。

平賀源内は風来山人(ふうらいさんじん)というペンネームで『根無草(根南志具佐)』(ねなしぐさ)という本を執筆しています。

その一節で  「焼鼠を狐に預け、猫に鰹節の番とやらにて、必定、しくじりの番なり」というものがあります。

好物の番をさせると我慢できずにしくじる(食べてしまって失敗する)のは当たり前ということです。

鰹節はその昔とても高級なもので、品評会も行われるほどでした。

猫に鰹節の番をさせるというのは、ほぼ確実につまみ食いされてしまうので鰹節にとってはまさに「危険な状況」となります。

このような一筋から「猫に鰹節」ということわざが生まれました。

「猫に鰹節」の使い方・例文

フリー写真素材ぱくたそ

では類語を見てみましょう。

・狐に小豆飯(あずきめし)

小豆飯とはお稲荷様に供える小豆入りご飯のことで狐の好物です。

・金魚にぼうふら

・羊の番に狼

想像すると分かりますが、我慢できそうにありませんよね。確実に危険にさらされます。

最後に例文です。

例文

  • 例文・冷蔵庫にプリンがあるのにプリン好きのお父さんだけが留守番しているなんて猫に鰹節だわ!
  • 例文・そんなところにおやつを置いておいたら子供に食べられちゃうよ。猫に鰹節じゃないか!

関連する記事

記事ランキング