「君子危うきに近寄らず」の意味とは?意味や使い方を解説!

「君子危うきに近寄らず」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「君子危うきに近寄らず」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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君子危うきに近寄らず

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「君子危うきに近寄らず」
読み方(くんしあやうきにちかよらず)

子供などに注意する際に、大人が使うのに重宝する故事が「君子危うきに近寄らず」です。

これは、危険な場所などに行ってはいけないと言い聞かせる際、つい口癖のように出てしまいますよね。

本来は、”君子”にも重要な意味があり、そこを理解せずに”危うき”ばかりを強調する場合も多いですよね。

そこで、この記事では今回は「君子危うきに近寄らず」の意味や使い方なども取り入れご紹介させていただきます。

「君子危うきに近寄らず」の意味とは?

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「君子危うきに近寄らず」の意味とは

「慎みのすすめ」にあたります。

「君子危うきに近寄らず」の言葉に登場する「君子」とは、主君や貴人および高位・高官の人のことを指すほか、学識や教養や人格が優れた立派な人物のことを指す言葉です。

つまり「君子危うきに近寄らず」は、立派な人物は危ないところに近づかないということを言っています。教養高い人格者は言動を慎むもので、自ら危ないところに近づいて災いを招くような馬鹿なことはしないと言った意味です。

君子でなくても、見るからに危ないところへ近づきたがる人は、それほど多くありません。君子が君子たる所以は、普通の人にはわからない危険を察知できるところです。

君子たるものは、いかなる時も感情や欲望に流されず、冷静に後先や周囲を見通す洞察力と的確な判断力を発揮できることが期待されます。君子が持つべき資質である指導力の源泉を表したものが、「君子危うきに近寄らず」です。

「君子危うきに近寄らず」の出典は孔子ではないと言われている説があります。
「君子危うきに近寄らず」という言葉は、孔子の『論語』には記載されておらず、正確な出典は不明です。

由来としては、「君子危うきに近寄らず」によく似た言葉として「君子不近刑人」というものがあり、この言葉が「君子危うきに近寄らず」の元になっているという説があります。「君子は危険な人には近づかないものだ」という意味で、「君子危うきに近寄らず」に近い意味合いの言葉です。魯国の記録を基にして孔子が制作したと伝えられる『春秋』を解釈した、『春秋公羊伝』という書物が出典です。

「君子危うきに近寄らず」の使い方・例文

__keyword__を使った例文をいくつかご紹介させていただきます。

例文

  • 例文 君子危うきに近寄らずの類語には「李下に冠を正さず」「瓜田に履を納れず」「触らぬ神に祟りなし」などがあります。
  • 例文 君子危うきに近寄らずを自然に身に付けている人がいる。しかし、それなりの教養と経験をもとにしいつの間にか身に付けていた人が多いかも知れないね。

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