「仏作って魂入れず」の意味とは?意味や使い方を解説!

「仏作って魂入れず」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「仏作って魂入れず」の意味や使い方、例文について解説していきます。 

目次 [表示]

仏作って魂入れず

Photo byAlexis

仏作って魂入れず」とは、もともと「仏像を作っても魂を入れなければ、単なる木や石と同じである」という言葉が由来とされています。

それが転じて、「物事は魂を込めることやきちんと仕上げをすることが重要であり、それを欠くとせっかくの努力も無駄になる」という意味になりました。

魂を入れる行為とは、具体的には仏を作り終わった時に行う、眼を描き入れる儀式のことを指します。この儀式のことを「開眼」といいます。

「仏作って魂入れず」の他に、「仏作って眼を入れず」ということわざもありますが、両者ともこの「開眼」が由来となっています。

「仏作って魂入れず」の意味とは?

フリー写真素材ぱくたそ

「仏作って魂入れず」とは、「苦労して成し遂げながら肝心な点を欠いていること」という意味のことわざです。

物事の最も大切な部分が欠けていることや、仕事を仕上げるにあたって重要な最後の詰めが甘いことを意味しています。

また、苦労して仕事を仕上げたとしても、外見のみ完成しても、中身が伴っていなければ、中途半端な成果しか得られないという意味でも使われます。

類義語には、

・画竜点睛を欠く
・九仞の功を一簣に虧く
などがあります。


 

「仏作って魂入れず」の使い方・例文

フリー写真素材ぱくたそ

「仏作って魂入れず」の意味が分かったところで、次は例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文
    とても斬新な切り口の小説でしたが、何が伝えたいのかわかりませんでした。これでは仏作って魂入れずと言わざるおえません。
  • 例文
    詩も曲も仕上がったのに、タイトルだけがどうしても思い浮かばみません。仏作って魂入れずの状態で困っています。

関連する記事

記事ランキング