「悪貨は良貨を駆逐する」の意味とは?意味や使い方を解説!

「悪貨は良貨を駆逐する」ということわざの意味を解説していきます。もともとは別の意味で使われていたことわざで、普段使うことは少ないですが覚えておくと役に立つことわざです。今回は「悪貨は良貨を駆逐する」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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悪貨は良貨を駆逐する

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悪貨は良貨を駆逐する」ということわざを聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか?

普段の会話で使うことはほとんどないでしょう。

本来の意味とそこから転じた2つの意味を持つことわざなので覚えておくと役に立ちます。

今回は「悪貨は良貨を駆逐する」の意味や使い方を解説します。

「悪貨は良貨を駆逐する」の意味とは?

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「悪貨は良貨を駆逐する」とは、貨幣の額面価値と実質価値に乖離が生じた時、実質価値が低い貨幣が流通するという意味で、グレシャムの法則とも呼ばれます。そこから転じて現代では、善悪の人がいる中で悪人が善人を追い出す、悪がはびこるという意味でも使われます。

グレシャムの法則とは金本位制の経済における法則で、例えば金10割で作られた1ドルコインと、金8割、銀2割で作られた1ドルコインの両方が世の中に出回ったとします。

額面の価値は同じ1ドルですが、コイン本体の価値は前者の方が高いです。すると人々は前者のコインを貯め込み、普段の買い物等に後者のコインを使うようになるため、世の中には質の低い1ドルコインだけが流通するようになります。

この意味が転じて、善悪のうち悪がはびこるようになると善がいなくなってしまうということで使われます。

類語として「憎まれっ子世に憚る」があたるでしょう。

「悪貨は良貨を駆逐する」の使い方・例文

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最後に「悪貨は良貨を駆逐する」を使った例文を紹介します。

例文

  • 例文 急激なインフレで経済が悪化し、額面を桁違いの紙幣が流通する。悪貨は良貨を駆逐するとはこのことか。
  • 例文 治安の悪化が原因で、市民がいなくなり、悪人ばかりが街に残った。まるで悪貨は良貨を駆逐するの如し。

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