「猫の額」の意味とは?意味や使い方を解説!

「猫の額」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「猫の額」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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猫の額

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猫の額」といえば、たいていは庭や家といった住まいにまつわる表現であることは確かです。猫が住空間においても親しまれてきた動物であることが、この表現に自然と馴染む所以なのかもしれません。日本の住まいは、高度経済成長期以前はほとんどが木造の平屋あるいは2階建てでした。
 

「額」とは、いわゆるおでこのことです。人間の額は、一般的に髪の生えぎわと眉に挟まれた部分だと認識されています。

ところが身体全体が毛で覆われている猫の額の部分は、人間ほどははっきりとしていません。したがって小さな顔の中でだいたいこの辺、と考えるほかないでしょう。「猫の額」はそのくらい境界線が漠然としており、あるのかないのかわからないような状態を指すのだといえそうです。

「猫の額」の意味とは?

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「猫の額」とは、猫の額が狭いことから、場所や土地の面積が非常に狭いことを表す慣用句です。「猫の額ほどの庭」などと良く用いられます。昔から使われてきた慣用句だけに、我々日本人の感覚には定着していますが、改まって考えてみると不思議な表現です。そもそもなぜ「猫」なのかに始まり、謎が多数あります。

「猫の額」の使い方・例文

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日本で古くから使われてきたことわざや慣用句には、猫が登場するものが実にたくさんあります。誰も彼も、という意味の言い回しには「猫も杓子も」、溺愛する様子を指して「猫かわいがり」、忙しく人出が足りない時に「猫の手も借りたい」と言うなど、人と猫がいかに身近であるか物語るような慣用句があまたです。

「猫の額」の意味が分かったところで、次は例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文
    列車が着くたびに猫の額ほどの駅前広場が人波で埋まってしまいます。
  • 例文
    猫の額という位な地面へ、英雄の鼻柱が突兀(とっこう)として聳えたら、碁盤の上へ奈良の大仏を据え付けたようなものです。

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