「君子危うきに近寄らず」の意味とは?意味や使い方を解説!

「君子危うきに近寄らず」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「君子危うきに近寄らず」の意味や使い方、例文について解説していきます。 

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君子危うきに近寄らず

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「君子危うきに近寄らず」の正確な出典は今もわかっていません。

「君子危うきに近寄らず」は、孔子の言葉だと思っている人が多いことでしょう。しかし、孔子の言行についてまとめた『論語(ろんご)』にはこれに似た言葉はありません。

『春秋公羊伝(しゅんじゅうくようでん)』という本には「君子不近刑人」という言葉が出てきます。この言葉は、「君子は罪を犯した人間には近づかない」という言葉を意味しています。

このことから、「君子危うきに近寄らず」の由来にはこれなのではないかという説があります。

「君子危うきに近寄らず」の意味とは?

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「君子危うきに近寄らず」とは、「教養があって徳がある人は自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないということ」という意味の故事成語です。

「君子」とは、主君や貴人および高位・高官の人のことを指すほか、学識・人格が優れた立派な人物のことを指す言葉です。
 

「君子」たるもの、いかなる時も感情や欲望に流されず、冷静に後先や周囲を見通す洞察力と的確な判断力を発揮できることが期待されます。「君子」が持つべき資質である指導力の源泉を表したものが、「君子危うきに近寄らず」と言えるでしょう。

「君子危うきに近寄らず」の使い方・例文

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「君子危うきに近寄らず」の意味が分かったところで、次は例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文
    君子危うきに近寄らずと言うでしょう。わざわざ治安の悪い街へ行くなんて愚か者がすることです。
  • 例文
    この豪雨の中、畑の様子を確認しに行こうとしたら「君子危うきに近寄らずよ」と怒られました。

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