「蟷螂の斧」の意味とは?意味や使い方を解説!

「蟷螂の斧」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「蟷螂の斧」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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蟷螂の斧

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「蟷螂の斧」

という言葉、みなさんはご存じですか?

何か虫にまつわる言葉だということは想像できるけど、読むことも書くことも難しいと感じられた方が多いと思います。

この記事では「蟷螂の斧」意味や使い方を由来を含めて詳しくご紹介しています。

「蟷螂の斧」の意味とは?

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「蟷螂の斧」の意味とは
読み方(とうろうのおの)

「蟷螂の斧」とは、カマキリが自分より明らかに力のあるものにも、相手かまわず前脚を振りかざして襲い掛かろうとすることから「弱いものが劣っていることを顧みず、軽率に強敵に立ち向かうこと」「無駄な抵抗」や「はかない抵抗」を意味しています。

これは、弱者が自分の力量をわきまえずに強者に戦いを立ち向かうことの例えですが、強がることの例えとしても用いられます。さらに、万が一にも勝ち目のない相手に対して安易に戦いを挑むことへの戒めの意味もあります。

また、戦いを挑むこと自体が無謀だと思われても、戦いを挑まないといけない時があることを例えることもあるようです。

「蟷螂の斧」の由来

「蟷螂の斧」は、韓嬰(かんえい)が古い故事・逸話を、「詩経」の詩句と関連づけて解説した『韓詩外伝(かんしがいでん)』という書物の次の故事に由来があります。
 
斉の荘公 出でて猟す。 
一虫有り。足を挙げて将に其の輪を搏(う)たんとす。 
其の御に問ひて曰はく、 
「此れ何の虫ぞや」と。
対(こた)へて曰はく、 
「此れ所謂(いはゆる)螳螂なる者なり。其の虫為(た)るや、進むを知りて却(しりぞ)くを知らず。力を量らずして敵を軽んず」と。
荘公曰はく、 
「此れ人たらば必ず天下の勇武と為らん」と。
車を廻(めぐ)らして之を避く。 

斉の荘公(そうこう)が狩りに出かけた際に一匹の虫が馬車の車輪を足でつついているのをみつけ、「これは何という虫か」と尋ねると、従者が「カマキリでございます。この虫は前に進むことしか知らず、後ろに下がることを知りません。自分の力が劣っていることを顧みずにどんな敵にも向かっていくのです」と答えました。

すると荘公は「この虫が人間であったならば天下を取るのだろうな」と言い、馬車を迂回させカマキリを避けて通って行きました。そして、この話が基になり後に「蟷螂の斧」という言葉が生まれました。

「蟷螂の斧」の使い方・例文

__keyword__を使った例文をいくつかご紹介させていただきます。

例文

  • 例文 蟷螂の斧の類語には「小男の腕立て」「ごまめの歯軋り」などがあります。
  • 例文 周りに蟷螂の斧だと言われようとも、勝つまでやるつもりだ。

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