「ねずみ講」と「マルチ商法」の違いとは?意味や使い方を解説!

「ねずみ講」と「マルチ商法」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「ねずみ講」と「マルチ商法」の違いや使い方についてご紹介します。

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「ねずみ講」と「マルチ商法」

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皆さんは、「ねずみ講」と「マルチ商法」の意味の違いを知っていますか?

どちらも詐欺、危険なもの、関わるべきではない、などとなんとなくの知識の人もいるのではないでしょうか。

実は、ねずみ講とマルチ商法は法的に見ても大きな違いがあるのです。

今回はねずみ講とマルチ商法の違いについて紹介していきます。

「ねずみ講」の意味

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「ネズミ講」とは、連鎖配当組織を意味しています。

現在の日本では、無限連鎖防止法により法律で禁止されています。

仕組みとしては、「儲かるビジネスがあります。会員になりませんか?」と言って勧誘を行います。

会員費が高額であることは言うまでもありませんね。

商品を扱うのではなく、会員費として儲けを出していく形になります。

金品を仕入れる必要がないので始めやすく蔓延しやすいですが、もちろん人口にも上限がありますし、商品を扱うわけでもないので、勧誘に限界があります。

会員費として儲けたそのお金の〇%が自分に、〇%が上の人間に入ると決められているため上の人間は儲かりますが、新規の会員は元を取る前に組織が破綻してしまうのです。

「マルチ商法」の意味

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「マルチ商法」とは、会員が新規会員を誘い、その新規会員が更に別の会員を勧誘する連鎖により、階層組織を形成・拡大する販売形態のことです。

マルチレベルマーケティングやMLMとも呼ばれますが、正式名称は「連鎖販売取引」で、特定商取引法というものを守ってさえいれば一応合法ということになります。

ねずみ講と違い、日用品やサプリメントなどの商品を扱います。

仕組みとしては、以下の通りです。

会員になると会員価格として安く商品を購入することができ、その商品を非会員に売ることで利益を生み出します。

さらに、販売員として勧誘した配下が商品を購入したり、配下が売り上げを上げたりすると勧誘した人にもお金が入ります。

日用品を扱うのでリピーターもおり、破綻することはあまりありません。
 

「ねずみ講」と「マルチ商法」の違い

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ねずみ講とマルチ商法の違いを分かりやすく説明すると、
 

  • ねずみ講:商品を扱わない。違法である。会員費で儲ける。
  • マルチ商法:商品を扱う。一応合法である。非会員への販売、配下の購入や配下の売り上げで儲ける。

ということになります。

マルチ商法であっても、”勧誘目的なのに勧誘と知らせずに面会する””「誰でも儲かる」「簡単に儲かる」と現実を曲げて伝える”など、特定商取引法を守っていない場合違法なので気を付けてくださいね。

「ねずみ講」と「マルチ商法」を使った例文

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例文

  • 最近拡大していたねずみ講は、限界をむかえて破綻したらしい
  • 最近久しい友人に誘われて会ってみたらマルチ商法の勧誘だったよ。誘い方が違法だって突き返したけどね。

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