「要因」「原因」「起因」の違いとは?意味や使い方を解説!

「要因」「原因」「起因」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「要因」「原因」「起因」の違いや使い方についてご紹介します。意味の違いを理解していれば、ふとした時に周囲からの評価がぐっと上がるかも知れません。

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「要因」「原因」「起因」

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「要因」「原因」「起因」は、いずれも何かが起きてしまったときのきっかけや理由を示すときに使われます。
しかし、それぞれの違いをしっかりと説明できる人は多くありません。
何となくで使い分けている人がほとんどでしょう。
この記事では、「要因」と「原因」と「起因」の意味と使い方についてご紹介します。
この3つを迷いなく使い分けることができれば、知的な人として一目置かれるかもしれませんね。

「要因」の意味

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要因とは、ある出来事が起きたときにその原因となった主要な要素という意味で使われる言葉です

英語では、「factor」という語がこれに該当します。

「要因」は「原因」と同じ意味で使われることもありますが、厳密に言うと両者には違いがあります。

要因という言葉が使われるのは、ある事柄を引き起こした要素が、1つに限定されない場合が多くなっています。

「原因」の意味

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原因は、ある出来事の発生や、あるものの状態や変化を引き起こす元となったものや事柄を指す言葉です

 「原」は「みなもと」という意味の漢字で、「因」もまた「ものごとの始まり」という意味です。

英語では、「cause」という語がこれに該当します。

「起因」の意味

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起因は、ものごとが起こることになったきっかけという意味で使われる言葉です

事件や事象が起こることになった、直接的なきっかけに使われることが多い言葉です。

「要因」「原因」「起因」の違い

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「要因」と「原因」と「起因」の違いについてまとめていきたいと思います。

先述したように、複数ある場合や一つに特定できない場合は「要因」を使い、一つに特定できる場合には「原因」を使います。

「原因」と結果には明確な因果関係があるのでそこで判断すると良いでしょう。

また、ある事象を起こしたものを「原因」、ある事象に影響のあるものを「要因」と区別する見方もあります。

たとえば、寝坊の「原因」は夜更かしだという場合、その「要因」はゲームのしすぎや帰宅時間が遅くなったことなどが挙げられます。

「起因」は、いくつかある原因(要因)のうちで始まりとなるきっかけのことを指します。

たとえば、カップルの破局の直接のきっかけが一方の浮気発覚の場合はそれが「起因」となります。

また、「起因」は「……に起因する」と動詞化して用いられることも多いですが、「要因」「原因」は「する」をつけて動詞化できないので注意しましょう。

「要因」「原因」「起因」を使った例文

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「要因」と「原因」と「起因」を使った例文をご紹介します。

例文

  • ダイエットに挫折した要因は、主に運動する時間を確保できなかったことだ。
  • 昨日の事故の原因は飲酒運転である。
     
  • このプロジェクトの失敗はチームの準備不足に起因している。

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