「現す」と「表す」と「顕す」の違いとは?意味や使い方を解説!

「現す」と「表す」と「顕す」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「現す」と「表す」と「顕す」の違いや使い方についてご紹介します。

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「現す」と「表す」と「顕す」

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現す」と「」と「顕す」の違いを知っていますか?
3つとも読みは「あらわす」です。
よく目にするのは「表す」ですよね。
「顕す」は読み方が分からない方も多いかもしれませんね。
今回は「現す」と「表す」と「顕す」の違いを紹介していきます。

「現す」の意味

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「現す」とは、今まで隠れて見えなかったものを見えるようにすることです。
「出現」がイメージしやすいのではないでしょうか。
「敵が姿を現す」は今まで敵が見えなかったのに見えるようになったことを指しますね。
また、持っている力を表に出すという意味で
「隠れていた才能を現す」は本当は持っていた才能が、今までは見えなかったのに表に出てたということを指します。

「表す」の意味

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「表す」は心に思っていることを表情や言葉にだすこと、または何かで表現することです。
記号や色が何かの意味を示すことでもあります。

「表現」「表示」がイメージしやすいのではないでしょうか。
「今の悔しさを文章に表す」は心の中にある「悔しい」という気持ちを文章を使って外に出すという意味ですね。
「売上をグラフに表す」
はグラフによって売上の内容をしめすことを意味しています。

「顕す」の意味

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「顕す」とは良い行いなどを広く世間に知らせることです。顕彰するという意味もあります。
「顕」という漢字には「あきらか。はっきりしている。あらわれる。あきらかになる」という意味があります。
「顕著」「顕在」がイメージしやすいのではないでしょうか。
「功績を世に顕す」は世間に良い行いを知らせることです。
「顕す」は常用外漢字なので公の場では「現す」と置き換えられます。

「顕著」という言葉は「はっきりする」という意味ですが「顕」のもう一つの漢字「著」も「著す」と書いて「あらわす」または「ちょす」と読みます。
ただ、これは他の3つと違って「書物として世に出す」と出版物に限って使われています。

「現す」と「表す」と「顕す」の違い

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「現す」と「表す」と「顕す」の違いはおわかりいただけたでしょうか?
 似ているようで意味は少し違いましたね。

「現す」は今までは隠れて見えなかったものを見えるように出す。
「表す」は心に思っていることを表情や言葉にだす。表や記号で何かを示す。
「顕す」は良い行いなどを広く世間に知らせる。

すべて「外に出す」ということですが、「出す」ものが違うので少しずつニュアンスが変わります。使う場面が変わってきますね。
例文もチェックしてしっかり使い分けていきましょう。

「現す」と「表す」と「顕す」を使った例文

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例文

  • 例文・頭角を現す。
  • 例文・今の気持ちを芸術作品で表す。
  • 例文・善行を顕す。

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