最終更新日: 2019年12月10日

「耐震」と「免震」の違いとは？意味や使い方を解説！

「耐震」と「免震」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「耐震」と「免震」の違いや使い方についてご紹介します。

目次 [表示]

「耐震」と「免震」

フリー写真素材ぱくたそ

「耐震」と「免震」

建築基準が改正され度々聞く「耐震」や「免震」ですが、何が違うの？やどこが違うの？等の素朴な疑問ありますよね。

今回、「耐震」と「免震」のどこが違い何が違うのかの、ご説明をさせていただきます。

「耐震」の意味

Photo byMichaelGaida

「耐震」の意味とは？

「耐震」とは、建物の強度を高めて地震に強い建物にする方法になります。

では、具体的にどの様に、強くするのか？

「耐震」とは建物その物の強度を高め地震の揺れに強くする技術です。

筋交いを入れたり、壁を地震に強い壁にしたり、木造ならば建物に使用している木材の強度を高めたり使用する木材の本数を増やしたりする工法の事になります。

建物に直接地震の揺れがきますが、それに耐えられるであろう強度まで建物その物の強度を高める技術を施す技法になります。

「免震」の意味

Photo by compass128

「免震」とは？

「免震」とは、建物と地盤とを、絶縁し地震の揺れを建物に直接伝えないようにする技法です。

具体的な工法としては、地盤と建物の間に地震の揺れや音を軽減出来る装置を付けたりダンパーを付け直接地震の揺れを建物に伝えないようにする技法です。

「耐震」と「免震」の違い

「耐震」と「免震」の違いとは？

「耐震」と「免震」の違いは、御紹介しました工法が逆の発想から出来ている事に気付かれたて思いますが。

「耐震」は地震の揺れは直接伝わりますが、耐える為の施工をされています。

「免震」は地盤と建物を絶縁してます、従って地震の揺れそのものを伝えづらくした施工方法になっています。

コストの面から、「耐震」は補強になるため「免震」よりは抑えられます。

「耐震」のメリットは地震の被害を受けてしまった場合の修繕費用を抑えられる。建物を建てる時のコスト面も抑える事がメリットになります。

「免震」のメリットは建物と地盤を絶縁しているため、「耐震」に比べ揺れを大きく軽減できます。

「耐震」と「免震」共に、デメリットも存在します。

「耐震」のデメリット

地震時に建物は強いが、家具等の損傷は免れません。

上層階の揺れが大きくなる。

度々の地震時には弱い。

「免震」のデメリット

建物ごと、揺れる為。隣接した住宅地には建てられなく、建てても居住スペースが狭くなる。

定期的なメンテナンスの必要がある。

技術者が少なく、取り扱える業者が少ない。

地震には、強いが台風等の風を伴う災害には弱い。

とメリットもあれば勿論デメリットもあります。