「務める」と「努める」と「勤める」の違いとは?意味や使い方を解説!

「務める」と「努める」と「勤める」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「務める」と「努める」と「勤める」の違いや使い方についてご紹介します。

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「務める」と「努める」と「勤める」

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同音異字の「務める」「努める」「勤める」は、いずれも「ツトメル」と読みます。

読み方は同じでも、意味は全く違います。日常的にもよく使われる言葉でありますから、正しく使いたいですよね。

今回はそんな紛らわしい漢字、「ツトメル」の意味と違いについてご案内していきます。

「務める」の意味

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「務める」とは、引き受けた任務や役割を果たすために力を出すことを意味します。

・議長を務める

・主役を務める

などと使います。

同義語には「任務」という言葉があり、漢字の意味を繋ぎ合わせるのに一緒に覚えておくと良いでしょう。
「務」は「一つのことに力を出して働く。また、力を出して当たるべき仕事や役目」という意味がある漢字です。

「努める」の意味

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「努める」とは、努力をすること、力を尽くすことという意味です。

・勉学に努める

・サービス向上に努める

などと使います。

また、目標に向かって努力する、頑張るという意味で、「勉める」とも書きます。

同義語には「努力」という言葉があり、漢字の意味を繋ぎ合わせるのに一緒に覚えておくと良いでしょう。

「努」という漢字はまさに「努力」そのものなのでわかりやすいですね。

「勤める」の意味

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「勤める」とは、職に就くこと、職場に勤務することを意味します。

・会社に勤める

・官庁に勤める

などと使います。


また、仏道に励む、仏道を修めるという意味でも使われます。

・朝のお勤め

・法事を勤める

などと使います。

また、刑期を全うするという意味もあります。

同義語には「勤労」という言葉があり、漢字の意味を繋ぎ合わせるのに一緒に覚えておくと良いでしょう。
「勤」は「力を尽くしてつとめはげむ」「勤め先で仕事をする」という意味の漢字です。

「務める」と「努める」と「勤める」の違い

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上記のように、言葉の意味が違うことがわかりました。ではどのように覚えるのが分かりやすく、混同しないで済むでしょうか。

「務める」 → 任務を果たす
「努める」 → 努力する
「勤める」 → 勤務する


このような意味の違いがあります。
 

これらの言葉は、いずれも語源は同じであります。勤めるや務めるも、「努力する」という意味から派生した表現なのです。

「務める」と「努める」と「勤める」を使った例文

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「務める」「努める」「勤める」には、それぞれ違った意味があることがわかりましたね。同義語を一緒に覚えておいたり、漢字そのものの意味を理解しておくと、漢字の使い間違いがなくなりそうですね。

それでは最後に、それぞれの言葉を使った例文を見ていきましょう。

例文 生徒会長を務めます。

  • 例文 生徒会長を務めます。
  • 例文 新薬の開発に努めます。
  • 例文 母は勤めに出ています。

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