「一人称」「二人称」「三人称」の違いとは?意味や使い方を解説!

「一人称」「二人称」「三人称」の違いについて解説していきます。言葉の構造を理解するのに重要な言葉です。今回は「一人称」「二人称」「三人称」の違いや使い方についてご紹介します。意味の違いを理解していれば、ふとした時に周囲からの評価がぐっと上がるかも知れません。

目次 [表示]

「一人称」「二人称」「三人称」

Photo by KLSHENAO

一人称」や「二人称」、「三人称」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

英語の授業で必ず聞いたことがある言葉でしょう。

これらはまとめて、「人称」と呼ばれますが、言葉を勉強する上で非常に重要な要素となります。

日本語にも、英語などとは異なる形にはなりますが「人称」が存在します。
もちろん英語だけでなく、ドイツ語やフランス語にも存在し、それぞれの言語によって違った特徴があります。

英語や日本語をより理解するためにも、今回は、「一人称」「二人称」「三人称」について解説していきます。

「一人称」の意味

フリー写真素材ぱくたそ

「一人称」とは、言語表現において会話上の話し手、つまり話している自分自身のことを意味します。

日本語では、「私」「自分」「俺」など、英語では「I」、ドイツ語では「ich」がこれに当たります。

また、話し手を含む集団のことも意味し、日本語では、「私たち」「我々」など、英語では「we」、ドイツ語では「wir」になるのです。

以上の例からも分かるように、日本語は他の言語と比べて、一人称を表す言葉が多数存在し、相手や状況に応じて使い分けます。

「二人称」の意味

フリー写真素材ぱくたそ

「二人称」とは、言語表現において、会話上の聞き手、つまり会話を聞いている相手方のことを意味します。また、聞き手側が複数人の場合も同様ですが、言語によっては複数人の場合は言葉が変わることがあります。

例えば、日本語では、一人の場合は「あなた」や「貴様」など、複数人の場合は「あなたたち」や「そなたら」などがあり、ドイツ語では、一人の場合は「du」と「Sie」、複数人の場合は「ihr」と「Sie」があります。

対し英語では一人の場合も複数人の場合も「you」になります。

「三人称」の意味

Photo bytruthseeker08

「三人称」とは、言語表現において、他称、つまり会話に参加していない第三者の人、動物や物のことを指す言葉です。「一人称」「二人称」と同様に単数と複数の場合があります。

日本語では、「彼」や「彼女」、「彼ら」など、英語では「he」「she」「it」「they」、ドイツ語では、「er」「sie」「es」が当たります。

これら以外にも、「私の兄」など、会話に参加していない第三者を表す言葉は全て「三人称」です。

「一人称」「二人称」「三人称」の違い

Photo byWikiImages

ここで「一人称」「二人称」「三人称」の違いについてまとめます。

一人称
会話の話し手

二人称
会話の聞き手

三人称
会話に参加していない第三者

「一人称」「二人称」「三人称」を使った例文

Photo bygeralt

最後に「一人称」「二人称」「三人称」を使った例文を紹介します。

例文

  • 例文 英語の三人称単数では動詞にsが付く。
  • 例文 ドイツ語の二人称には親称と敬称があります。

関連する記事

記事ランキング