「蒸留酒」と「醸造酒」と「混成酒」の違いとは?意味や使い方を解説!

「蒸留酒」と「醸造酒」と「混成酒」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「蒸留酒」と「醸造酒」と「混成酒」の違いや使い方についてご紹介します。

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「蒸留酒」と「醸造酒」と「混成酒」

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「蒸留酒」「醸造酒」「混成酒」は、アルコールを製造方法の違いによって分類したものです。

製造方法が違えば、お酒の特徴も変わります。

「蒸留酒」「醸造酒」「混成酒」の製造方法の違いや、どんなお酒があるのか、など詳しく知ると、もっとお酒を美味しく楽しめそうですね。

「醸造酒」の意味

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「醸造酒」とは、米、麦などの原料を、酵母を使ってアルコール発酵させたお酒です。

「醸造酒」はさらに大きく2つに分けられます。

一つは、糖分を多く含む原料を元に造られる単発酵酒で、ワインなどが代表的です。

もう一つは、穀物など糖分を多く持たない原料が持つデンプンを糖化させてから発酵させる複発酵酒です。
複発酵酒はさらに糖化の方法の違いによって、ビールなどの単行複発酵酒と、日本酒などの並行複発酵酒に分かれます。

「蒸留酒」の意味

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「蒸留酒」とは、「醸造酒」を蒸留することでできるお酒です。

「醸造酒」は、酵母が死滅せずにいられる16〜20%のアルコール度数が限界となります。それよりも強いアルコール度数のお酒を造るために、蒸留という手段が用いられるのです。

焼酎やジン、といった度数が高いお酒が代表されますが、蒸留したお酒に水を足して造られたものも蒸留酒と呼ぶことができるので、アルコール度数の低いものもあります。

「混成酒」の意味

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「混成酒」は、「醸造酒」や「蒸留酒」に果実、香料などを合成することでできるお酒です。

リキュールや梅酒、日本では料理によく使われる味醂も混成酒です。
「混成酒」とはリキュールのことと勘違いされることもありますが、リキュールはあくまで「混成酒」の一つです。

「蒸留酒」と「醸造酒」と「混成酒」の違い

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「醸造酒」と「蒸留酒」と「混成酒」の違いは、その製造方法です。

「醸造酒」は、原料をアルコール発酵させたもの。
「蒸留酒」は、「醸造酒」を蒸留したもの。
「混成酒」は、「醸造酒」や「蒸留酒」に果実や香料など別のものを合成したもの。

どのお酒も「醸造酒」が元になるのですね。

「蒸留酒」と「醸造酒」と「混成酒」を使った例文

例文

  • 例文 ブドウを発酵させた醸造酒といえば、ワインが思い浮かぶ。
  • 例文 アルコール度数が高いことで知られるスピリタスは蒸留酒だ。
  • 例文 女性でも飲みやすい混成酒として、梅酒をおすすめします。

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