「愛別離苦」の意味とは?意味や使い方を解説!

「愛別離苦」という言葉の意味を解説していきます。覚えておくと便利な四字熟語です。今回は「愛別離苦」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

目次 [表示]

愛別離苦

フリー写真素材ぱくたそ

「愛別離苦」

あまり耳慣れない言葉ですね。

それも当然で、ただの四字熟語でなく宗教から生まれた言葉なのです。

単に別れるだけでなく、宗教的なニュアンスも含まれています。

仏教用語の簡単な解説も交えてその意味をわかりやすく説明していきます。

この記事では「愛別離苦」の意味や使い方などをご紹介させていただきます。

「愛別離苦」の意味とは?

Photo byJerzyGorecki

「愛別離苦」の意味とは
読み方(あいべつりく)

家族や恋人などの愛する者との生き別れ、または死別の時の苦痛を意味します。

長い人生の中で誰もが遭遇する苦難
、苦痛で仏教用語の一つです。

「愛別離苦」の由来

先ほど書いたよう愛別離苦は仏教用語です。

仏教自体は難しいですが、この言葉はそれほど難しくありません。

まず、簡単に仏教の概要を説明させていただきます。

仏教について

紀元前500年頃(諸説あり)にインドで釈迦が開いた宗教で、人生の苦しみを克服する為に修行をすることを説きました。この苦しみを「四苦」または「八苦」として定型化しています。

「四苦」とは生老病死です。
 
「生」とは生まれること。誰しもがどこにどう生まれるかは選べません。
「老」とは老いること。誰しもが歳をとることは避けられません。
「病」とは病気になること。誰しもが人生で一度は病気になります。
「死」とは死ぬこと。生まれたからには必ず死ぬものです。

この「四苦」にこれから挙げる四つを加えて「八苦」と呼びます。
(ちなみに四字熟語の四苦八苦はここから来ています。)
 

「怨憎会苦」とは憎んでる人に会わなければいけいない苦しみです。
「求不得苦」とは求めるものが得られない苦しみです。
「五蘊盛苦」とは少々難しいですが、簡単に言えば心と肉体から生まれる苦しみです。

これらの言葉と「愛別離苦」はセットになています。つまり、単に愛してる人と別れて苦しい、という意味だけでなく仏教的な苦しみの一つを意味します。

仏教においてこの「八苦」は乗り越えるべき障害です。そのための実践方法が「四諦・八正道」と呼ばれるものですが、具体的な内容はこの記事の趣旨から外れるので割愛します。

「愛別離苦」の使い方・例文

__keyword__を使った例文をいくつかご紹介させていただきます。

例文

  • 例文 「愛別離苦」とは、つまり人生において引き受けざるをえない多くの苦しみのうちの一つなのです。
  • 例文 最愛の妻を亡くし、愛別離苦の涙を流す。

関連する記事

記事ランキング