「意馬心猿」の意味とは?意味や使い方を解説!

「意馬心猿」という言葉の意味を解説していきます。覚えておくと便利な四字熟語です。今回は「意馬心猿」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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意馬心猿

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意馬心猿」という四字熟語は、禅の経典である『参同契(さんどうかい)』に出典があります。

『参同契』の中の「発揮(はっき)中」に、「如其心猿不定、意馬四馳、則神気散乱于外」という文章があります。これを読み下し文にすると「如し(もし)其れ(それ)心猿定まらず、意馬四馳(しし)すれば、則ち神気外に散乱す」となります。乱れる心の様子を、騒ぐ猿と走る馬に例えた一文です。

また、同じく禅の書物である『趙州録遺表(ちょうしゅうろくいひょう)』にも、「心猿罷跳、意馬休馳」という文があります。こちらは「心猿跳るをやめ、意馬馳(ち)を休む」と読みます。

この二つの文においてそうであるように、仏教の文脈では、猿や馬は欲望の象徴なのです。「意馬心猿」も、そういった象徴としての猿と馬の意味に由来しているのです。

「意馬心猿」の意味とは?

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「意馬心猿」とは、「落ち着かない心を抑えられないこと」という意味の言葉です。
 

この四字熟語はネガティブな意味で使われ、強い欲望や執念によって心の制御ができない様子を指しています。

「意」という漢字は、「心」を表します。したがって、「意馬心猿」は「心の馬、心の猿」を指す四字熟語となります。「心の馬」も「心の猿」も、落ち着きがない様子を表す言葉です。そういった心の様子を指す言葉を繰り返すことで、その意味を強調しています。

「意馬心猿」の使い方・例文

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「意馬心猿」の意味が分かったところで、次は例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文

    ここぞという時に意馬心猿でいることほど、みっともないことはありません。
  • 例文

    彼は意馬心猿の日々を断つために、ジムに通い始めたそうです。

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