「怪しい」と「訝しい」と「疑わしい」の違いとは?意味や使い方を解説!

「怪しい」と「訝しい」と「疑わしい」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「怪しい」と「訝しい」と「疑わしい」の違いや使い方についてご紹介します。

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「怪しい」と「訝しい」と「疑わしい」

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今回は「怪しい」と「訝しい」と「疑わしい」の意味と違いについてお話していきます。

漢字も難しいので読み方とかもいまいち分からないですよね。

「怪しい」と「疑わしい」は日常でも使うことがあるかもしれません。
ですが「訝しい」って使いませんよね。

サスペンス系の小説を読むと出てくるぐらいでしょうか。

意味を知っていて日常会話で使うと知的になれますので是非覚えて帰ってくださいね。

「怪しい」の意味

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「怪しい」は「あやしい」と読み、形容詞です。

意味は複数あるので順に見ていきましょう。

①想像しうることができないような不思議さあること。神秘的あること。

②常識と異なる。珍しい。

③不気味な感じがする。気味が悪い。あるべきではない。

④うたがわしい。いぶかしい。

⑤あてにならない。悪い状態にむかいそうである。
 「雲行きが怪しい」は雲行きが不気味なのではなく、悪い方に向かいそうだというときに使いますよね。

⑥なにかいわくがありそうだ。男女間に秘密の関係があるらしい。
 「あの二人は怪しい」あの二人はが不気味だという意味で使うのではなく、あの二人はいかがわしい関係だと表すことができます。

⑦普通と違って粗末である。見苦しい。

⑧礼儀から外れていて不都合である。けしからぬ。見苦しいさま。

⑨身分が低い。卑しい。

⑦~⑨に関しては昔の人が使っていた言葉の意味なので、最近はあまり使われませんね。

①~⑥に関しては普段日常でも使用します。

総括すると、「怪しい」とは何かわけがわからないものに対して、不審に思ったり、不思議に思ったりした人間の気持ちを表現したものです。

「訝しい」の意味

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「訝しい」は「いぶかしい」と読み、形容詞です。

意味は、物事の不明なこと、はっきりとしない状態を、明らかにしたいという気持ちをあらわすことです。

物事を、知りたい。気がかり。見たい。聞きたい。不審に思われる。疑わしい。

細かく分けると上記のようになります。

「言動が訝しい」「態度が訝しい」など、中身がはっきりしないものへの気持ちを表現する言葉として使用します。
言動に対して不信感を持っているから、私は真意を明らかにしたい。
態度が気がかりなので、私はその理由を明らかにした。
物事に対して自分の気持ちを表現したいとき使います。

人間の思いに対する表現なので複雑な感情が入り組んでいます。

「疑わしい」の意味

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「疑わしい」とは「うたがわしい」と読む、形容詞です。

意味は、本当かどうかわからない信用できないこと、不確実なことをさします。

「怪しい」「訝しい」の意味にも含まれています。

同じような意味ですのでどちらを使っても問題ありません。
日常では「疑わしい」を使うことの方が多いかもしれませんね。
 

「怪しい」と「訝しい」と「疑わしい」の違い

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「怪しい」「訝しい」「疑わしい」の違いについてです。

「怪しい」→神秘的なことを含む疑わしいとこ
「訝しい」→疑わしい気持ち
「疑わしい」→不確実なこと


ただし、「怪しい」には上記以外にも意味が存在します。
「怪しい」は色々なシーンで使うことができるので万能。

万能ですが、意味を間違えて伝わる場合もあるのでお気を付けください。

「怪しい」と「訝しい」と「疑わしい」を使った例文

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「怪しい」と「訝しい」と「疑わしい」に関して意味は理解していただけたでしょうか。

どの言葉に関しても意味にうたがわしいさまが入っていました。

ですので、例文の中で入れ替えても意味は通じます。
考えてみてくださいね。

例文

  • 例文 あそこに怪しい人が立っている。
  • 例文 彼の態度は訝しいので私は観察を続けた。
  • 例文 彼が疑わしい感想を述べている。

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