「コラム」と「エッセイ」の違いとは?意味や使い方を解説!

日頃よく目にする「コラム」と「エッセイ」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「コラム」と「エッセイ」の意味の違いや使い方についてご紹介していきたいと思います。

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「コラム」と「エッセイ」

コラムエッセイはよく混同して使われています。確かに内容的には同じようなものもあるのですが、基本的な違いがあるのです。

ここでは、日頃よく目にしている「コラム」それから「エッセイ」について、共通するところからそれぞれの特徴、そしてその使い方の違いまでを解説していきたいと思います。

「コラム」の意味

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「コラム」とはどういうものでしょう。ラテン語の「円柱」を意味するものに由来する言葉で、新聞や雑誌の縦欄の事をそう呼んでいました。

次第にそこに書かれている文章の事を指すようになり、ちょっとした評論などを「コラム」とよぶようになりました。

「コラム」は沢山の人が知っている事を主題にして、それに対する筆者の個人的な感想や分析、考え方を交えて書かれている記事と言えます。

代表的な「コラム」としては、朝日新聞の「天声人語」などがあります。

 

「エッセイ」の意味

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次に「エッセイ」の意味を見ていきましょう。「エッセイ」とは、散文や随筆とも言われるもので、より自由な形式で書かれた文章です。

フランス語の「試み」を意味する言葉に由来していて、16世紀の代表的な哲学者であるモンテーニュの著書「エセー」から派生しています。

モンテーニュの「エセー」は散文形式で書かれた文学形態で、日本の随筆の概念ととても似ていたことから、その名前が付けられました。

日本を代表する随筆といえば「枕草子」や「徒然草」などが有名です。最近のエッセイストでは群ようこさんや室井佑月さんなどが人気があります。


 

「コラム」と「エッセイ」の違い

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では「コラム」「エッセイ」の違いを見ていきましょう。「コラム」は、多くの人が興味のある事柄や、その時注目されているニュースなどについて、筆者が自身の見解や分析を交えながら、多くの読者層へ向けて伝えようとするものです。

それに対して「エッセイ」筆者個人の体験や見聞をもとにして、意見や考えを述べた文章と言えます。「徒然なるままに〜」というのはまさに「エッセイ」の真髄を体現しているようです。

「コラム」はもともと,新聞や雑誌などで発表される事が前提となって書かれているので、個人の思想や意見を入れつつもその発表される媒体や場に相応しいものである必要があります。

しかし「エッセイ」の場合はもっと自由に筆者の個性が発揮され、受け取り側も筆者の個性を楽しむというものであります。
 

「コラム」と「エッセイ」を使った文章・例文

最後に「コラム」「エッセイ」の使い方について、それぞれの例文を見ていきましょう。

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「コラム」と「エッセイ」の例文

  • 例文   今朝の新聞の「コラム」は辛口だったね。
     
  • 例文   さくらももこの「エッセイ」は彼女らしさが爆発しているなあ。
     

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