「積極的」と「能動的」と「自発的」の違いとは?意味や使い方を解説!

「積極的」と「能動的」と「自発的」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「積極的」と「能動的」と「自発的」の違いや使い方についてご紹介します。

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「積極的」と「能動的」と「自発的」

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皆さんは「積極的」と「能動的」と「自発的」の違いを考えたことがありますか?
どの言葉もいいイメージで使われますし、学校や会社で姿勢としてたくさん使われることも多いのではないでしょうか?
何となくの意味合いで使っていては、言っている方にとっても言われている方にとってももったいないですね。
今回はそんな「積極的」と「能動的」と「自発的」の違いを紹介します。

「積極的」の意味

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「積極的」とは物事に対して進んで行動することです。
対義語は「消極的」になります。
「消極的」が「控えめ」ととられるように、「積極的」はどんどん進んでいく様子がイメージできますよね。
そこに相手はいる必要はなく、「積極的に寝る」でも「積極的に出かける」でもいいわけで、自分一人の時にでも使えます。
また受け身の行動にも「積極的」は使えます。
例えば「先生から出された課題を積極的にこなす」や「命じられたごみ拾いを積極的に行う」など、自分の気持ちが前を向いていて進んで行なう時は「積極的」となります。

「能動的」の意味

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「能動的」は自分から他に働きかけて行動することです。
対義語は「受動的」です。
「受動的」の意味は「受け身」であるように「能動的」は受け身ではありません。
誰かの命令を受けて行動をするのではなく、むしろ他の人を巻き込んで行動するのです。
「能動的に会議に参加する」は聞かれた時に答えるだけではなく、相手に向けて自分から発言していく様子です。
「能動的」には相手がいるので「能動的に食べる」とは言いません。

「自発的」の意味

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「自発的」は、他からの働きかけがなくても自ら進んで行動することです。
対義語は「他発的」かと思いますが、そのような言葉はないようです。
「積極的」のように「受け身」の時はなく、「自発的にごみ拾いをする」は誰かに言われることなく行動することです。
また、「能動的」のように相手はいてもいなくてもいいので「自発的に自宅で勉強する」というように誰かがいなくても自分だけの行動に使うことができます。
「積極的」より意味合いが強くなります。

「積極的」と「能動的」と「自発的」の違い

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「積極的」と「能動的」と「自発的」の違いはおわかりいただけたでしょうか?

「積極的」は進んで行動すること。一人でも使う。受け身の時も使える。
「能動的」は他に働きかけて行動すること。相手が必要。受け身では使わない。
「自発的」は他からの働きかけがなくても自ら行動すること。一人でも使う。受け身では使わない。

似ているようでやっぱり全く違う意味を持っていますね。
シチュエーションによってはどちらでも使える時もありますが、積極的に使い分けしてみてくださいね。

「積極的」と「能動的」と「自発的」を使った例文

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例文

  • 例文・母から言われたお手伝いを積極的にする。
  • 例文・能動的に母のお手伝いをする。
  • 例文・母から言われる前に自発的にお手伝いをする。

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