「知識」と「知恵」と「見識」の違いとは?意味や使い方を解説!

「知識」と「知恵」と「見識」という言葉の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「知識」と「知恵」と「見識」の意味や違い、その使い方についてご紹介していきたいと思います。

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「知識」と「知恵」と「見識」

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「知るという事は、知らないという事を知らないと自覚する事である」これは有名なソクラテスの無知の知です。

知識」と「知恵」と「見識」という言葉は、似ているようですが、実は微妙な違いがあります。そして私達は普段何気なくそれらを使い分けています。

どの様な場面で使い分けているのでしょうか?今回は「知識」「知恵」「見識」それぞれの言葉の意味とその違い、またその使い方についてまとめてみました。
 

「知識」の意味

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まずはじめに「知識」の意味についてです。「知識」とはその人の経験や受けてきた教育によって得られた技能や、あるテーマに対する実用的で理論的な理解の事です。

簡単に言えば、物事についてその人が知っている事柄が「知識」という事です。

哲学者のライルによれば、事実を知るという「宣言的知識」とやり方を知るという「手続き的知識」に分ける事が出来るといいます。


 


 

「知恵」の意味

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では次に「知恵」の意味についてみていきましょう。「知恵」とは、学問的な知識や頭の良し悪しでなく、その人の人生経験や人格を俟って得られる、深い知識、叡智の事で、ある事柄に対する適切な判断や処置する能力の事です。

深い洞察により、物事を正しく判断して道筋を立てる能力なので、困った時には年輩の人の知恵を借りるというのは、道理に合っているのです。

「見識」の意味

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最後に「見識」の意味についてです。「見識」とは、物事を見通して本質をしっかりと捉える、優れた判断力や、それに基づいた確かな考えの事です。
 

「見識」には他に見栄やプライドという意味もあり、自分を実際よりも良く見せようという気持ちの事を指す場合があります。

しかし、一般的には「見識のある人」というのは判断力に優れたという良い意味で使われます。



 

「知識」と「知恵」と「見識」の違い

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「知識」と「知恵」と「見識」についての意味を見ていきました。それぞれ似ていますが、微妙なニュアンスの違いで使い分けている事がわかりました。ここで、まとめてみましょう。

 

「知識」→ある物事について認識によって知っている事柄や技能

「知恵」→情報量の多さではなく、物事の道理を判断し、筋道立てて正しく処理する心の動き

「見識」→物事を見通してしっかりと本質を捉える判断力や、そこから生まれる考えや意見

この3つを使い分けて、素敵で知的な文章を作ってみてください。

「知識」と「知恵」と「見識」を使った例文

「知識」と「知恵」と「見識」の意味や違いについてお分りいただけたと思います。

それではここで例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文   私はアイドルについては何の「知識」もない。
  • 例文    どうか私にあなたの「知恵」を貸してください。
  • 例文    彼はまだ若いが見識があります。

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