「英雄色を好む」の意味とは?意味や使い方を解説!

「英雄色を好む」ということわざの意味を解説していきます。覚えておくと便利なことわざです。今回は「英雄色を好む」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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英雄色を好む

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英雄色を好む」の正確な語源や由来はわかっていません。ただし、古くからこのことわざが当てはまる人物の話が語り継がれています。「英雄色を好む」のモデルの一説として、ガイウス・ユリウス・カエサル(Gaius Iulius Caesar 紀元前100年~紀元前44年)という人物がいます。

ガイウス・ユリウス・カエサルは、共和政ローマ期の政治家・軍人で、「賽は投げられた」「ブルータス、お前もか」などの名台詞でも有名な人物です。

プルタルコスの『英雄伝』にもカエサルの名が記されており、ドイツ語のカイザーやロシア語のツァーリなどに見られるように皇帝を表す言葉の語源にもなっています。カエサルは複数の妻と愛人を持ち、クレオパトラも愛人のひとりでした。

「英雄色を好む」の意味とは?

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「英雄色を好む」の読み方は「えいゆういろをこのむ」です。意味は「英雄というものは活力がみなぎっており、万事にわたって精力的に活動するため好色でもあり、たくさんの女性に手を付けたがるものだ」ということを示す言葉です。

英雄に限らず色を好む人はいますが、英雄の場合は少しばかり度が過ぎても周囲から非難されることはなく、「英雄色を好む」と許容されてしまう傾向があるようです。

「英雄色を好む」の使い方・例文

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「英雄色を好む」は、英雄のありがちな性癖を容認する言葉であります。言葉の内容を分析すると、冒頭で対象の人物を「英雄」と確定しています。

つまり「英雄色を好む」といわれる対象は、英雄と認められていることになり、単に好色なだけの人物に対しては使いません。したがって、「英雄色を好む」は褒め言葉になります。

例文

  • 例文

    浮気や不倫を繰り返しているだけの人間が自ら「英雄色を好む」と言うのは間違った使い方です。
  • 例文
    豊臣秀吉がしばしば例に挙げられますが、英雄色を好むとはよく言ったもので偉人には女色を好む者が多いです。

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