「一蓮托生」の意味とは?意味や使い方を解説!

「一蓮托生」という言葉の意味を解説していきます。覚えておくと便利な四字熟語です。今回は「一蓮托生」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

目次 [表示]

一蓮托生

Photo by L_e_n

「一蓮托生」
読み方(いちれんたくしょう)

という四字熟語、どのような意味があるかご存知ですか?

今回は、「一蓮托生」の意味や使い方などを例文と一緒にご紹介させていただきます。

「一蓮托生」の意味とは?

Photo byAnemone123

「一蓮托生」の意味とは

夫婦や親子のように縁が深く、先の結果や善悪はどうであろうと最後まで運命を共にする結果という意味の四字熟語です。

「一蓮」は「ひとつの蓮華(れんげ)」をあらわし、「托生」には他のものに身を任せて(身を寄せて)生きるという意味があります。

「一蓮托生」の由来は仏教用語

「一蓮托生」は仏教用語を由来とする言葉です。

字だけを見てもピンときませんが、お寺の仏像を思い浮かべてみるといずれも豪華な高殿に鎮座しているのが分かります。

仏教の世界では、極楽浄土に住む仏は「蓮台(れんだい)」と呼ばれる蓮の花の形をした高殿に座るといわれています。

語源の意味は「同じ蓮華に生まれる」

「一蓮托生」の仏教的な意味は、「死んだら同じ蓮華の上で会おう」という来世思想です。

蓮華は泥の中に根を張って美しい花を咲かせることから仏教思想の象徴にもなっている花で、本来であれば蓮の上に座っているのは仏さまです。

神道と仏教が融合した「神仏習合」の文化を持つ日本には、古来より人が死ぬと仏さまになるという独自の発想があり、「一蓮托生」も日本仏教独特の用語だといわれています。

類語は「死なば諸共」
一般的な四字熟語の「一蓮托生」と同じ意味をもつ言葉に「運命共同体」「死なば諸共(しなばもろとも)」があります。

「道連れ」「全滅覚悟」「玉砕(ぎょくさい)」などの意味でも使われることも多い「死なば諸共」ですが、「諸共」は「一緒」のことで「死ぬときは一緒だ」という意味になります。

言い換えるなら「蓮の台の半座を分かつ」
「蓮の台の半座を分かつ」は、「はすの うてなの はんざを わかつ」と読みます。「台(うてな)」とは一般に、周囲を見渡すために設けられた高い建物のことで、ここでは極楽に住む仏が座る蓮台です。

語源は「一蓮托生」と同じですが、人が仲良く蓮台に並んで座るようすがイメージされることから「死なば諸共」のような悲壮感がなく、夫婦仲の良いことを言いあらわすときなどに適しています。

「一蓮托生」の使い方・例文

例文

  • 例文 結婚したからには、一蓮托生なんだ共にするしかないよ。
  • 例文 全世界の人は、コロナウィルスの様なウィルスには勝てず。全て崩壊しかないのかも知れない。一蓮托生なんだよ。

関連する記事

記事ランキング