「一衣帯水」の意味とは?意味や使い方を解説!

「一衣帯水」という言葉の意味を解説していきます。覚えておくと便利な四字熟語です。今回は「一衣帯水」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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一衣帯水

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一衣帯水」の由来は、李延寿が著した『南史・陳後主紀』にある「我為百姓父母、豈可限一衣帯水、不拯之乎」という一文にあります。

読み方は「我、百姓の父母たるに、あに一衣帯水を限り、これを拯(すく)わざるべけんや」となります。現代の日本語に訳すと「私は民衆の親の立場にある、あのような細い川で隔てられているからといって、その民を救わずにいられようか」となります。

中国の南北朝時代、南朝の陳は第5代皇帝・後主の圧政により民衆が困窮していました。それを見かねた北朝の髄の皇帝である文帝が、南下して陳に攻め入ることを決意した際に語ったとされる言葉が「一衣帯水」の由来となっているとされています。

「一衣帯水」の意味とは?

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「一衣帯水(いちいたいすい)」とは、「狭い隔たりを持ちながら近しく隣接していること」「関係が密接であること」を意味する言葉です。
 

「衣帯」は衣服の帯のことを意味する言葉で、帯のように細くて長いということを意味しています。「水」は海や川のことを意味しています。

つまり「一衣帯水」の漢字の意味は、一筋の帯のような幅が狭くて長い河川のことや、幅が狭い海峡のことを表しています。


 

「一衣帯水」の使い方・例文

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「一衣帯水」は日常生活において接する機会が少なく、使用頻度も低い四字熟語です。しかし、由来や類語を含めて理解すれば覚えやすくなります。


「一衣帯水」の意味が分かったところで、次は例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文
    大陸においてそれぞれの国は「一衣帯水」の関係から逃れることはできません。
  • 例文
    「一衣帯水」の間柄にある近隣諸国とは、仲良くできるにこしたことはないでしょう。

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