「神出鬼没」の意味とは?意味や使い方を解説!

「神出鬼没」という言葉の意味を解説していきます。覚えておくと便利な四字熟語です。今回は「神出鬼没」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

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神出鬼没

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神出鬼没」の由来は、紀元前に中国で書かれた『淮南子(えなんじ)』という書物までさかのぼることができます。全21編あるうちの「兵略訓」に、以下のような記述があります。

 

善なる者の動くのは、神の出で鬼の行き星の輝き天の運(めぐ)るが如くで(以下略)

本来は優れた兵(軍隊)の行動についての表現(ここでは「神出鬼行」となっています)で、あまりに迅速でとらえようがないということを表した言葉でした。表現の対象が時代によって変化してきたとはいえ、2000年以上も昔に使われていた言葉が、大きく意味を変えることなく現代も生きています。

「神出鬼没」の意味とは?

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「神出鬼没」の意味は、「鬼神(きじん・きしん)のように自由自在に出没して、居所が容易に分からないこと。どこでも好きなところに現れて、目的を達するとたちまち消えてしまうこと」です。

同じ意味で一文字違いの「神出鬼行(しんしゅつきこう)」という言葉も存在しています。使われる頻度は「神出鬼没」のほうが圧倒的ですが、「神出鬼行」という言葉を見て「書き間違いだ!」と早とちりしないよう、こちらも覚えておくとよいでしょう。また、「神出」を同じ読みの「進出」と間違えないように気を付けましょう。

「神出鬼没」の使い方・例文

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「神出鬼没」の意味がわかったところで、次は例文を見ていきましょう。

例文

  • 例文

    淡水に生息するマミズクラゲは、その生態が詳しく分かっておらず、神出鬼没と言われています。
  • 例文

    今日の関東地方は大気の状態が不安定なため、神出鬼没の雷雲に警戒が必要でしょう。

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