「知行合一」の意味とは?意味や使い方を解説!

「知行合一」という言葉の意味を解説していきます。覚えておくと便利な四字熟語です。今回は「知行合一」の意味や使い方、例文について解説していきます。  

目次 [表示]

知行合一

フリー写真素材ぱくたそ

「知行合一」
読み方(ちこうごういつ)

「知識」と「行為」は一体であるという考え方です。

吉田松陰や西郷隆盛などが傾倒していた「陽明学」という学問の教えの一つで、多くの歴史上の人物に影響を与えました。

この記事では「知行合一」の意味や使い方をご紹介させていただきます。

「知行合一」の意味とは?

Photo by alberth2

「知行合一」の意味とは
読み方(ちこうごういつ)

「知識」と「行為」は一体であるという考えのことです。

「知識」と「行為」は同一のものであり、「知識」には必ず「行為」が伴わなくてはなりません。

したがって「知行合一」は、「知識」として知っていてもそれを行わないのは、真の「知識」とは言えないと説いた哲学でもあります。

「知行合一」の由来は

「知行合一」は、中国・明の時代の儒学者・思想家・武将である王陽明(おうようめい)が起こした学問「陽明学(ようめいがく)」の命題の一つです。
 

知是行的主意
行是知的功夫
知是行之始
行是知之成
 
知識は行為の目的であり、
行為は知識の実際の修業である、
知識は行為の始めであり、
行為は知識の完成である。

王陽明は、読書や机上の学問のみで理(ことわり)に達することはできない、仕事や日常生活の中で実践することで理を求めるべきだと提唱しました。

これは、「知」と「行」は同じ心の善悪是非の判断基準が作用した結果なので、「知」と「行」を切り離すことはできないと考える哲学的思想。

知っていて行わないのは、未だ知らないことと同じであり、知っている以上は必ず行いに表れるという思想から来ています。

「知行合一」と吉田松陰

江戸時代末期の明治維新で活躍した幕末の志士たちの中には、「陽明学」や「知行合一」の考え方に触発された人物が多くいます。その中で最も有名な人物の一人が、2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主人公の兄として一躍注目を浴びた、吉田松陰(よしだ しょういん)です。

吉田松陰は自身が立ち上げた松下村塾の掛け軸に「知行合一」を掲げており、その生き方もまさに「知行合一」そのもの。

ペリーの黒船に乗り込んで海外への密航を企てたりするなど、自身の知識欲に忠実に行動し、当時の幕末志士たちに多大なる影響を与えました。

「知行合一」の使い方・例文

__keyword__を使った例文をいくつかご紹介させていただきます。

例文

  • 例文 高杉晋作、西郷隆盛も知行合一に傾倒していた。
  • 例文 知行合一な所作は知識の高い人には通ずる。

関連する記事

記事ランキング