「無辜」の意味とは?意味や使い方を解説!

「無辜」という言葉の意味を解説していきます。ネット上でよく目にする言葉のため覚えておくと便利です。今回は「無辜」の意味や使い方について解説していきます。

目次 [表示]

無辜

Photo bypixel2013

「無辜」とは

「むこ」と読みます。
「無辜の民」というような使い方で耳にすることがありますが、この例を挙げてもまだピンと来ない人のほうが多いかもしれません。

日常的に使う言葉ではありませんが、文学などではよく使われる言葉ですので知っておいて損はないでしょう。
今回は「無辜」の意味や成り立ち、使い方をご紹介いたします。

「無辜」の意味とは?

Photo byDariuszSankowski

「無辜」の意味

無辜(むこ)」とは「罪がない」もしくは「罪がない人」という意味の言葉です。

「辜」という文字がかなり難しいものとなっていますが、これは元々「はりつけ」という意味を持つ漢字です。
漢字の成り立ちは「刺青に使う針」それと「固くおさえる」という漢字を組み合わせたものだと言われています。
刺青は昔、罪人に入れるものでした。
そこから「辜」の文字には「はりつけ」もしくは「罪」という意味がついたのです。

つまり「無辜」は「罪がない」となるのですが、「無辜の人」「無辜の民」というような表現を、特に芥川龍之介や江戸川乱歩といったような明治から昭和初期に活躍した作家が多用していました。
今でも文学がお好きな方は「無辜」という言葉をよくご存知かと思います。
逆に文学作品以外ではあまり使われない言葉なので、日常会話ではほぼ廃れています。

「無辜」の類語としては「潔白」「無罪」などが挙げられます。
いずれも「罪がない」という意味の言葉です。

「無辜」の使い方・例文

Photo byJerzyGorecki

「無辜」を使った例文をご紹介いたします。

例文

  • この感染症では無辜の人々の命がどれだけ失われるのだろう。
  • 無辜の人に手をあげてはいけない。

関連する記事

記事ランキング