「折檻」の意味とは?意味や使い方を解説!

「折檻」という言葉の意味を解説していきます。ネット上でよく目にする言葉のため覚えておくと便利です。今回は「折檻」の意味や使い方について解説していきます。

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折檻

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「折檻」とは

日常ではあまり使うことが無い言葉ですが、30代以上の方の中には子供の頃に見たアニメの決め台詞で聞いたことがある方もおられるのではないでしょうか。

普段あまり使わない言葉でも、小説やドラマなどの作品で耳にする機会はあるでしょう。
この機会にぜひしっかりと味わっておいてください。
今回は「折檻」の意味や使い方をご紹介いたします。

「折檻」の意味とは?

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「折檻」の意味

折檻とは、「厳しくしかる・いさめる」「体罰を加えて懲らしめる」という意味の言葉です。


とは言え折檻という言葉には元々「しかる・いさめる」という意味しかなく、暴力的な意味はありませんでした。
しかし長い歴史の間に言葉の解釈の仕方が変化し、比較的最近になって「暴力」の意味が加わった形です。

そもそも「折檻」という言葉の由来は、中国の故事です。
漢の時代に朱雲(しゅうん)という人物が死罪を言い渡されたのですが、この時朱雲は激しく反論します。
この時に朱雲は、取り囲んでいた護衛に対抗するべく檻(おり)を強く掴んでいました。
その状態で自分の正当性を主張し続けたのです。
そうしているうちに朱雲が握っていた檻が折れたことで「檻が折れるほどの強い思いで相手をいさめる」ことを「折檻」と表現するようになったとされています。

言葉の成り立ちを考えても本来は「体罰」を折檻の意味として加えるのは相応しくないのですが、「美少女戦士セーラームーン」というアニメのキャラクターが「火星に代わって折檻よ!」と言ったことで、折檻は相手へ体罰を加えることだという印象が子供たちの間にも浸透してしまいました。
したがって現代では「折檻するよ!」と言うと、単に叱るだけではなく体罰も意味してしまいますので気を付けてください。

なお「折檻」の類語としては「虐待」「懲戒」などがあります。

「折檻」の使い方・例文

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「折檻」を使った例文をご紹介いたします。

例文

  • この花瓶を割ったのは誰だ!折檻するぞ!
  • 近所の子が度重なる折檻を受けたとして、児童相談所に保護された。

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