「詭弁」の意味とは?意味や使い方を解説!

「詭弁」という言葉の意味を解説していきます。ネット上でよく目にする言葉のため覚えておくと便利です。今回は「詭弁」の意味や使い方について解説していきます。

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詭弁

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詭弁」という言葉を聞いたことはありますか?

普段の生活ではあまり使わない言葉ですが、小説などの文学作品ではよく目にする表現です。

この言葉を知っておくと、読解力を高め表現の幅を広げることができるはずです。

この記事では「詭弁」という言葉の意味や使い方をお伝えしていきます。
 

「詭弁」の意味とは?

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「詭弁」は、「故意に行われる虚偽の議論」、「道理に合わないことを強引に正当化しようとする弁論、論理学で外見・形式をもっともらしく見せかけた虚偽の論法」を意味する言葉です。

「詭弁」には、発言者の「欺く意志」があるという前提があるため、必ずしも意図的にではなく導かれる「誤謬」とは区別されます。

日本では「詭」が当用漢字・常用漢字に含まれないため、新聞などでは「奇弁」、論理学などでは「危弁」と書かれることもあります。

「詭弁」という語は、中国の古典『史記』に見ることができます。

 「屈原賈生列伝」で「設詭辯於懐王之寵姫鄭袖(詭弁を懐王の寵姫鄭袖に設く)」との用例があり、「五宗世家」で、「好法律持詭辯以中人(法律を好み詭弁を持して、以て人に中つ)」との用例があります。

『史記索隠』はこれら「詭弁」の語義について「詭誑ノ弁」(あざむき、たぶらかす言葉)と注しています。

また、古代ギリシャは、詭弁が飛躍的に発展し後世の論理学の発展へとつながっていった時代でした。

この時代は、議論の技術に長けた哲学者達を多く輩出し、日本語で「詭弁家」とも称されるソフィストを生んだとされます。

「詭弁」を表す英語の「sophism」は古代ギリシャのソフィストの存在を前提とし、彼等によって実践される教義・推論の様式、欺くために設定された論法を意味する言葉です。

「詭弁」の使い方・例文

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ここでは「詭弁」という言葉の意味をご紹介します。

例文

  • 彼が言っていることは詭弁でしかないのに、多くの人からの支持を集めている。
  • 詭弁を弄して自分を正当化しようとしても無駄だ。

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