「冥利に尽きる」の意味とは?意味や使い方を解説!

「冥利に尽きる」という言葉の意味を解説していきます。ネット上でよく目にする言葉のため覚えておくと便利です。今回は「冥利に尽きる」の意味や使い方について解説していきます。

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冥利に尽きる

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「冥利に尽きる」とは

とても嬉しい時の気持ちを表す際によく使われる言葉ですね。
しかし「冥利に尽きる」の意味をしっかり知った上で使っている方はあまりおられないのではないでしょうか。

今回は「冥利に尽きる」の意味や成り立ち、使い方をご紹介いたします。

「冥利に尽きる」の意味とは?

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「冥利に尽きる」の意味

「冥利に尽きる」とは、「その人がおかれている立場において、非常に大きく強い幸福感を表す」言葉です。
例えば何かの仕事をした時に、その立場として動いたことがきっかけで最高の幸せを感じた時に「冥利に尽きる」という表現をします。
「役者冥利に尽きる」「証券マン冥利に尽きる」など、職業名をつけてみるとニュアンスが伝わりますね。

もともと「冥利に尽きる」は仏教用語です。
「冥利」の「冥」の部分は神仏の働きを表します。
そして「利」は「利益」という意味があります。
つまりこの二つの文字を組み合わせた「冥利」は、神仏による恩恵を表すことになります。

そして「尽きる」という言葉には「限界まで達していてその上はない」という意味があります。
つまり「冥利に尽きる」とは、「この最高の幸せは自分だけの能力によるものではなく、神仏の恩恵によるものである。つまり神仏に感謝しなさい」という教えも含んだ言葉なのです。

ちなみに「冥利に尽きる」の類語には「冥加に尽きる」があります。
こちらも「身に余る幸福」という意味なので、冥利に尽きるとほぼ同義となります。

「冥利に尽きる」の使い方・例文

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「冥利に尽きる」を使った例文をご紹介いたします。

例文

  • 私が教えていた生徒が宇宙に行くことになり、恩師として私の名前を挙げてくれた。
    教師冥利に尽きるとはこのことだ。
  • 作家として長年下積みをしていたところ、20年目にして大ヒットを飛ばすことができた。
    作家冥利に尽きる。もう死んでもいい。

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