「にべもない」の意味とは?意味や使い方を解説!

「にべもない」という言葉の意味を解説していきます。ネット上でよく目にする言葉のため覚えておくと便利です。今回は「にべもない」の意味や使い方について解説していきます。

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にべもない

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「にべもない」

「にべもない」という慣用句をお聞きになったことがありますか?

「何となく意味は分かるけど、そもそもにべって何?」と疑問に感じる方もおられるのではないでしょうか。

今回は「にべもない」の意味や由来などをご紹介させていただきます。

「にべもない」の意味とは?

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「にべもない」の意味とは

「にべ」という名詞と「~もない」という打ち消しの言葉で構成されています。

もともとは「(にべ)さえもないほどに」といった比喩の文章から成り立っている表現で。

現在では「にべもない」で慣用的な一語として用いられます。

「にべもない」とは
「愛想がない」や「そっけない」
といった意味を示します。

「にべもない」という言葉は、上記でご説明したように「(にべ)さえもないほどに」という文章から由来しています。

名詞の「にべ」は、漢字では「鮸」や「鮸膠」と表記します。これは一義的にはスズキ目ニベ科に属する海水魚「ニベ」のことで、別名「イシモチ」、「グチ」などとも呼ばれます。

「にべもない」の「にべ」は、この魚そのものではなく、ニベの浮き袋を原料にしてつくられた粘着性のある膠(にかわ)のことです。昔は接着剤として使われたもので、「にべにかわ」とも言われます。このため「にべ」という言葉は、かつては「粘りけが強いこと」の比喩として用いられました。他人との親密な人間関係について表す際にも使われました。

その反対に、親密さがなく、淡泊でひどく無愛想な態度やそうした人物のことを膠も無いを「にべない」や「にべもない」と言うようになったのが、この言葉の由来とされます。

強調するときには「にべもしゃしゃりもない」といった言い方もされたようです

他人に対して、冷たく事務的で、つれない態度をとることや、そうした状態を指す言い方です。

「にべもない」の使い方・例文

全く、家の嫁はさぁ。愛想がないし、そっけないし。
参ったよ。結婚して3年位までは良かったけど…。

例文

  • 例文 にべないなぁ。嫁さんに、期待はしちゃいけない。
  • 例文 にべもない人だから、あの人に人情話は暖簾に腕押しだよ。

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