「一張羅」の意味とは?意味や使い方を解説!

「一張羅」という言葉の意味を解説していきます。ネット上でよく目にする言葉のため覚えておくと便利です。今回は「一張羅」の意味や使い方について解説していきます。

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一張羅

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「一張羅」とは

平成以降に生まれた方のほとんどは見慣れない言葉だと思うのではないでしょうか。
読み方は「いっちょうら」です。
昭和世代の方にとってはなじみ深い言葉かもしれませんね。

今回は「一張羅」の意味や成り立ち、使い方をご紹介いたします。
古い言葉だと思っても、改めて意味を知ると非常に味わい深いものですよ。
ぜひ最後まで読んでいってください。

「一張羅」の意味とは?

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「一張羅」の意味

「一張羅」とは「一枚しか持っていない大切な衣服」もしくは「持っている衣服の中で一番上等なもの」という意味の言葉です。
いわゆる「晴れ着」「オシャレ着」のような意味になります。

「一張羅」の語源は「 一艇蝋(いっちょうろう」だと言われています。
「 一艇蝋(いっちょうろう)」の「蝋」とはろうそくを表します。
つまり「一本しかないろうそく」が「一艇蝋」で、これが転じて「一張羅(いっちょうら)」=一着しかない晴れ着、というように変化していきました。
ちなみに「一張羅」の「羅」には「うすぎぬの織物」という意味があります。

「一枚しかない衣服」というと、今の時代はクローゼットにある服のどれもが別々のデザインでお気に入りだと思うかもしれません。
しかし昔は服を複数持っていること自体が贅沢なことであり、多くの庶民は数着程度しか服を持っていませんでした。
ですから少し気に入った服を持っているだけのことが、非常に貴重な経験だったのです。

ちなみに「一艇蝋」という言葉もまだ残っており、新潟県の佐渡地方では今でも「一番上質な晴れ着」のことを「一艇蝋燭」と呼んでいます。

「一張羅」の使い方・例文

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「一張羅」を使った例文をご紹介いたします。

例文

  • 今日はデートなので一張羅を着てお出かけしよう。
  • お気に入りの一張羅に醤油をこぼして台無しにしてしまった。

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