「享受」の意味とは?意味や使い方を解説!

「享受」という言葉の意味を解説していきます。ネット上でよく目にする言葉のため覚えておくと便利です。今回は「享受」の意味や使い方について解説していきます。

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享受

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「享受」

畏まった丁寧な言葉のイメージがあるものです。

親しい間柄での日常会話では使われないですが、逆に公の言葉として多くの人に届ける場合などに使うと、無難となります。

意味としては、「受け入れる」や「楽しむ」等となり、実はあまり堅苦しい言葉ではありません。

そのイメージから使う状況や適しているかと考えるなら、他の言葉を使ってしまうのではないでしょうか?

今回は「享受」の意味や詳しい使い方などをご紹介させていただきます。

「享受」の意味とは?

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「享受」の意味とは

(利益などを)受け入れ自分のものにするという意味の言葉です。

「享」には本来、神に供物を勧めるという意味があるそうで、現在では、もてなしを受ける・ありがたく受け入れ・(供物を)捧げる、などといった意味として使われている漢字となります。

その意味合いから「享受」とは「自分のメリットとなることを進んで受け取り、自分の楽しみや利益とすること」という意味として使われています。

利益や恩恵のほかの意味では「享受」は「芸術を味わい楽しむ」という意味も持つ言葉です。

「享受」の使い方・例文

「享受」を実際にどう使えばよいのかの、使用例を説明を付けて、いくつかご紹介させていただきます。

「享受」は、「利益を受け入れる」という意味でよく使われます。ここでいう「利益」には、お金など物理的なものだけでなく、精神的にもメリットとなるような事柄も含みます。

例として1

莫大な遺産を享受した
といった使い方が可能です。

「利便性を享受する」は利用・活用のニュアンスに利益の「享受」と似ていますが、「利便性を享受する」という使い方もよく目にするものです。この場合は、「自分のものにする=利用する・活用する」というとわかりやすいかもしれません。

例として2

あらゆるテクノロジーによる利便性を享受している

会員としての特典を享受している
といった表現が可能です。

また、似た表現には「制度を享受する」といった使い方も挙げられます。

この場合、「制度を活用する」という意味以外にも、「制度を取得する」といったニュアンスにもなりえます。

楽しむ・恵みを受けるの意味で使われることも
「享受」には、「自ら進んで受け入れ、楽しみとする」という意味もあります。

例として3

自由を享受する
自然の恵みを享受する
などと使う場合です。

「恩恵を受ける」とも言い換えることができるでしょう。

「享受」を「享受させる」という風に使う場合は、「受け取らせる・楽しませる=与える」というニュアンスで使用されることがあります。たとえば、

ユーザの目的に応じたサービスを享受させるためにより理想的な環境を享受させることを目的とするという風に、「利用の手引き」や会則、サービス案内などで用いられることの多い表現です。

「享受」は、日本国憲法前文でも用いられていて様々なシーンで「享受」という言葉は用いられますが、最も代表的なのは日本国憲法前文における一文が挙げられます。

教科書以外ではあまり目にすることのない日本国憲法ですが「享受」を含む前文の一節を紹介しておきましょう。

国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する

例文

  • 例文 享受の類語には「謳歌」「逸楽」「享楽」等があります。
  • 例文 享受する。享有している。享年80歳であった。
    すべて享の文字が使われていますが、享受は恩恵を受ける(他人~受けとる)が基本に対して。
    享有は産まれ持つ才能(自分の事)です。
    享年は天から授かった命の終わった年齢を表します。(やはり、自分の事)と同じ漢字をつかっていても全く異なる意味になってます。

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