「変わる」と「替わる」と「代わる」の違いとは?意味や使い方を解説!
「変わる」と「替わる」と「代わる」の違いについて解説していきます。同じような言葉ですが、それぞれ意味や使い方に違いが存在します。今回は「変わる」と「替わる」と「代わる」の違いや使い方についてご紹介します。
「変わる」と「替わる」と「代わる」
日本語の中には使い分けが難しい、同音異義語が数多くありますね。「変わる」と「替わる」と「代わる」は、そんな区別が難しい同音異義語の代表とも言えるのではないでしょうか。
この3つの言葉の意味の違いは学校でも習っているので、今更?と思う方もいるかもしれません。
でも、もし得意げに使って間違っていたら?社会人としてしっかりと意味を理解し、使い分けをしたいですよね。
というわけで、今回は「変わる」と「替わる」と「代わる」の意味と違いについてご紹介していきたいと思います。
「変わる」の意味
「変わる」とは、「物事の状態がそれまでとは違った状態になること」という意味です。
この他にも、「変わる」にはあと2つ意味があります。
①「他の場所や方向へ動く、移動する」という意味です。
→住所が変わる場合などに用いられます。
②「年月が改まる」という意味です。
→時代が変わる場合などに用いられます。
3つとも使い方が少し違うようですが、根本的な意味は「今までとは違った状態になること」となります。
「替わる」の意味
「替わる」とは、「それまでにあったものを新しく別のものにすること」という意味です。
「着替える」などの言葉にはこの漢字が使われています。
また、「替わる」の場合にはA→B、B→Aなどのように再度入れ替わる場合もあります。
例を挙げると、円をドルに替える、そしてまたドルを円に替える時が当てはまります。
「代わる」の意味
「代わる」とは、「地位や役割や立場などをほかのものに移すこと」という意味です。つまり、交代することを意味しています。
「代」という字はもともと、「横から見た人」と「2本の木を交差させて作ったくい」とを組み合わせてできた漢字です。
そこから派生して、「人がたがい違いになってかわる」という意味になり、現在のように使われるようになりました。
「変わる」と「替わる」と「代わる」の違い
ここまでお話してきた結論としては、ニュアンスが異なるということが言えます。
「変わる」→物事の状態がそれまでとは違った状態になること
「替わる」→それまであったものを新しくべつのものにすること
「代わる」→地位や役割などを他のものに移ること
というように、意味が全く異なることがわかりましたね。
また、「換わる」という言葉もあります。これは交換するという意味があるのでまた少し違った使い方をします。
「変わる」と「替わる」と「代わる」を使った例文
「変わる」「替わる」「代わる」とそれぞれの意味が分かりましたね。次に、それぞれの言葉を使った例文を見ていきましょう。
例文
- 例文 先週引っ越してきたので住所が変わりました。
- 例文 寒くなってきたのでたんすの中身を替えました。
- 例文 ピッチャーを交代します。