「メランコリック」の意味とは?意味や使い方を解説!

「メランコリック」という言葉の意味を解説していきます。ネット上でよく目にする言葉のため覚えておくと便利です。今回は「メランコリック」の意味や使い方について解説していきます。

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メランコリック

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メランコリック」は、歌詞などでよく見かける言葉です。

何となく意味は分かっているつもりでも、いざ正確な意味を説明するように言われると自信がない人も多いのではないでしょうか。

「メランコリック」という言葉を正しく理解して使うことで、表現の幅も広がりますし、文章を読むときの理解も深まります。

この記事では、「メランコリック」という言葉の意味や使い方をお伝えしていきたいと思います。

「メランコリック」の意味とは?

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「メランコリック」は、「憂鬱な」、「ふさぎ込んでいるさま」という意味の言葉です

名詞形である「メランコリー」は、「melancholy」という英語に由来する、特に理由はなく何となく鬱屈して気分がふさぐこと、という意味の言葉です。

英語の「melancholy」はギリシア語の「μελαγχολία」(melagcholia) に由来しています。

この言葉は古代ギリシア・ローマで医学用語として使われたのが起源で、ギリシア語の「melaina」または「melan」(黒い)と「cholē」(胆汁)の合成からなる言葉です。

つまり、体液のなかで黒胆汁が過剰になることで憂鬱症、いわゆるうつ病になると考えられてきたのです。

体液と精神的な症状とを結びつける研究が一般的ではない今日においても、精神医学の分野で、「メランコリー」または「melancholia(メランコリア)」をうつ病の分類に使う伝統は受け継がれています。

また、「メランコリー」「メランコリック」は、哲学用語としても重要な位置にある言葉です。

「メランコリー」の概念は、アリストテレスに始まり、西洋思想の中で長い伝統を持っていました。

アリストテレスはその著作において、「哲学、政治、詩作、そして芸術に秀でた人々はみな、メランコリックだった」と述べています。

単なる意気消沈や治癒すべき病という意味を超えて、メランコリックな「気質」には既存の価値や考えを乗り越えるポジティブな側面があることが示されています。

「メランコリック」の使い方・例文

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それでは「メランコリック」という言葉を使った例文をご紹介します。

医学や哲学の伝統の中で使われてきた言葉ですが、ここでは日常的な使い方を挙げます。

例文

  • 美しい夕日を見ると、メランコリックな気分になる。

  • 彼の不調はメランコリックなものだから、趣味に没頭したらまた元気になるだろう。

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