「本末転倒」の意味とは?意味や使い方を解説!
「本末転倒」という言葉の意味を解説していきます。ネット上でよく目にする言葉のため覚えておくと便利です。今回は「本末転倒」の意味や使い方について解説していきます。
本末転倒
「本末転倒」という言葉を正しく使えますか?
日常会話にも登場することの多い言葉といえます。
意味を正しく理解していれば、自信をもって使うことができますね。
「本末転倒」の意味と使い方を紹介します。
「本末転倒」の意味とは?
「本末転倒」とは、根本的で大切なことと、重要ではない末梢の部分を取り違えていることをいいます。
読み方は「ほんまつてんとう」です。
目的を達成するために手段があるのに、手段だけを追ってしまって、逆に目的達成から遠ざかってしまっているときなどに使います。
例えば、学びを深めるために、自力で学費を稼ぎ、学校に入学することを目指しているとします。
学費を稼ぐために仕事を増やすのは、目的を達成するための手段です。
しかし、仕事を増やし過ぎて、勉強をする時間がとれなくては、根本の目的である「学びを深める」ことができません。
目的と手段が逆転してしまっています。
このような状態を「本末転倒」といいます。
「本末転倒」という言葉は、鎌倉時代の寺院の様子に由来します。
もともと、仏教は天皇や貴族のためにあり、本山の寺院は天皇や貴族と深いつながりがありました。
鎌倉時代になると、庶民にも仏教が広がり、本山から分かれて派生した末端の寺院にも信仰者が集まるようになります。
たくさんの信仰者が集まった結果、本山をしのぐほどの力を持つ寺院も現れました。
「本末転倒」という言葉はそこから生まれたのです。
「本末転倒」の使い方・例文
「本末転倒」を使った例文を紹介します。
由来のとおり、おおもとと末端が逆転すること、転じて大事なこととそうではないことが逆転しているのが「本末転倒」です。
正しく理解すれば、日常でも使いやすい言葉ですよ。
例文
- 例文 子どものためにと収入を得ようとして、子どもを放置してしまうのは、本末転倒とはいえないだろうか。
- 例文 高評価を得るため完璧を目指して課題に取り組んだのに、そのせいで期限に間に合わないなんて本末転倒すぎる。