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    TTL | IT用語辞典

    TTL 【 Time To Live 】

    TTLとは?
    TTLとは、生存時間、残存期間という意味の英語表現である。ITの分野においては、データの有効期限、破棄されるまでの残り時間などを表している。

    TTLのあれこれ!

    TCP/IPネットワークにおけるIPパケットのTTLは、ネットワーク上での最大転送回数を表している。最大255までの整数が設定され、ルータなどの機器(ホップ/hop)を一回通過するごとに値が1減少していく。TTLが0になったパケットはその場で破棄され、破棄通知が送信元に送られる。

    宛先までの転送回数に上限を設けることで、誤設定などによるパケットの無限ループを防止することができるようになる。値は送信元ホストが自由に設定できるが、ネットワーク上の距離が遠い場合はある程度大きい値を設定しないと先方まで辿り着けなくなってしまう。

    当初は秒単位など実時間による記述を意図していたためこのような名称になっている。しかし実用上、経過時間を測定・記録することは困難なことから、代替の目安としてルータの通過回数を用いることになった。IPv6では同様の設定値を「ホップリミット」(hop limit/ホップ制限)という。

    「TTL」の関連用語

    ○traceroute(トレースルート)
    tracerouteとは、UNIX系OSやWindowsなどが備えるコマンドの一つである。そのコンピュータからIPネットワーク上の別の機器までの経路を調べて、中継機器のアドレスなどを一覧表示するものである。UNIXでは「traceroute」、Windowsでは「tracert」というコマンド名になっている。
    インターネットなどのIPネットワークにおける特定のIPアドレスまでの経路情報を調べるコマンドで、引数として調べたい相手先のアドレスを入力すると、経路上に存在する中継ノード(ルータなど)のホスト名(FQDN)やIPアドレス、応答時間を調べて近い順に表示する。

    ○リソースレコード(resource record)
    リソースレコードとは、DNS(ドメインネームシステム)で、あるドメイン名やホスト名の設定を定義したひとまとまりのデータのことである。そのドメインの権威DNSサーバで管理され、問い合わせに応じて外部に提供される。

    「TTL」の例文

    1. フレーム内のTTLフィールドはフレーム生存時間情報であるTTLを保持する。
    2. TTLのスレッショルド電圧は何によって決まってるのかは、等価回路のQ2とQ3のベースエミッタがオンしてる電圧Vbeの合計となる。