eSATA(イーサタ)とは?
eSATAとは、コンピュータにストレージ(外部記憶装置)を接続するためのSATA(Serial ATA)規格の拡張仕様の一つのことである。外付け機器をコンピュータ本体とケーブルで接続するためのものを指す。外付けハードディスクなどの接続に使用される。
eSATAのあれこれ!
SATA規格はストレージ接続に特化した高速なインターフェース規格である。主にパソコンやサーバの内蔵ハードディスクやSSD、光学ドライブなどの接続方式として広く普及している。
eSATAはコンピュータの筐体の外にある機器と専用のケーブルで接続し、内蔵機器と同じSATA方式で通信を行うための仕様を定めている。コンピュータからは内蔵型と同じSATA接続のドライブ装置として認識されていて、通信速度なども元になるSATA規格の世代と同一(SATA1.0で150MB/s、2.0で300MB/s、3.0で600MB/s)となっている。
コネクタは内蔵型のL字型とは違うeSATA専用の平たいタイプのものを使用しているため、内蔵型とは共用できない。しかし、ケーブル長は最大2mまで対応することができる。SATA同様ホットスワップが可能であり、電源を落とさずに機器の取り付けや切り離しをすることができる。
他の接続方式が高コストだったり、転送速度が遅かった頃にはパソコン向けの手頃な外部ストレージ接続仕様の有力候補として期待されたが、eSATAポートは汎用のUSBポートなどと違い、ストレージ以外の機器を接続できない。そのため、特にノートパソコンなどでメーカー側が採用に二の足を踏む結果となった。
○SATA(Serial ATA)
SATAとは、コンピュータとハードディスクや光学ドライブなどの記憶装置を接続するIDE(ATA)規格の拡張仕様の一つである。従来のATA仕様の後継仕様で、2000年11月に業界団体「Serial ATA Working Group」によって仕様の策定が行われた。同グループにはコンピュータメーカーや記憶装置メーカーの大手が参加している。