シーケンスとは?
シーケンスとは、連続(しているもの)、一続き(のもの)、順序、順番、並び、配列(する)、逐次、並べる、順序付ける、などの意味を持つ英単語である。
シーケンスのあれこれ!
ITの分野では、順番に並んだ一続きのデータや手順のことや、並んだ順番にデータや手順を取り扱う処理方式などのことを意味する場合が多い。派生語として、逐次的な、連続的な、といった様子を表す「シーケンシャル」(sequential)や、順序のあるデータや手順を取り扱う機器やソフトウェアを意味する「シーケンサー」(sequencer)もよく使われている。
例えば、機械の自動制御の方式のうち、行わせる動作をあらかじめ順序立てて並べておき、これを一つずつ順番に実行する方式をシーケンス制御という。動作中に状況を計測して制御に反映させるフィードバック制御などと対比される。
データベース管理システム(DBMS)では、テーブル中のレコードに一意の識別子を与えるために通し番号を割り当てる仕組みをシーケンスと呼ぶ。レコードを挿入する際にシステム側で自動的に既存のレコードと異なるシーケンス番号(シーケンス値)を設定してくれる。
○シーケンス図(sequence diagram)
シーケンス図とは、ソフトウェアの設計などに用いられるUML(Unified Modeling Language)で規定された図(ダイアグラム)の一つである。要素間の相互作用を時系列で表したものを指す。相互作用図(interaction diagram)の一種で、図の上から下に向かって時間の流れが表される。
シーケンス図の上方には、図中に登場するオブジェクトなどの構成要素を横に並べて表示される。それぞれの要素からは下に向かって「ライフライン」(lifeline)と呼ばれる破線が引かれ、その要素が有効である期間を示している。要素が消滅・退場する時点は×印で示し、そこでライフラインが途切れる。
要素が何かを実行している最中であることを示すにはライフライン上に縦長の長方形を描く。これを「実行仕様」(execution specification)という。箱の上端がその動作の開始時、下端が終了時をそれぞれ示す。