オーバーレイ 【 overlay 】とは
オーバーレイ(overlay)は、直訳すると「重ねる」「覆う」といった意味の英単語である。
IT用語として用いる場合は、オーバーレイ表示やオーバーレイ印刷といったように、画像関連の専門用語として用いられることが多い。
オーバーレイ表示とは、ひとつの画像に別の画像を重ねて表示することを意味する。
よく使われるのはAdobe社の画像編集ソフト「Photoshop」の機能で、レイヤーを使って下の画像に重ねた状態で画像に特殊効果をもたらす手法である。
Photoshop以外の画像編集ソフトにもオーバーレイ機能は標準的に搭載されている。
また、パソコン操作中にテレビや外部機器からの別映像を重ねて表示することもオーバーレイ表示と呼ぶ。
オーバーレイ印刷は、プリンターや印刷用のソフトウェアに搭載されている機能である。
あらかじめ用意された背景や項目などのひな型に、別途用意した印刷内容を重ねて印刷することができる。
「オーバーレイ印字」「フォームオーバーレイ」といった呼び方をすることもある。
オーバーレイ印刷を使わずに伝票や案内状などを作成する場合、項目枠や背景などの上に情報を入れ込んで1枚の画像にする必要があるため、手間がかかる上にデータ量も重くなってしまう。
そのため背景の土台に重ねる形の印刷をしたい場合には、オーバーレイ印刷機能は重宝される。
オーバーレイ(overlay)は画像関連以外の場面でも使われることがある。
例えば「オーバーレイネットワーク」は、ひとつの通信ネットワークの上に独立して設けられた別のネットワークを意味する。
主にIP電話網のようなインターネット上のアプリケーションを指して、オーバーレイネットワークと称することが多い。
また「メモリオーバーレイ」は、コンピュータープログラムのメモリ管理方式を表す時に使われる用語である。
データ容量が大きすぎてメインメモリに入らない場合、分割してメモリ上に展開する方式を表す。
通常のプログラミングよりも作業が多くなりがちな手段だが、近年はOSによる仮想メモリによって処理することができるため、手動でメモリオーバーレイを実行することは少なくなっている。
「オーバーレイ」を使った例文は以下の通り。
例文