TSファイルとは?
TSファイルとは、動画データを記録するファイル形式の一つである。MPEG-2トランスポートストリーム(MPEG2 TS)形式のデータをそのままファイルに記録したものである。標準のファイル拡張子は「.ts」「.mts」「.m2ts」「.m2t」となる。
TSファイルのあれこれ!
トランスポートストリームは、デジタル放送などで音声付きの動画を連続的に送受信するための仕様である。時系列に並んだメディアデータを固定長(188バイト)のパケットに分割して伝送することができる。
テレビチューナーなどが受信した放送データを、そのままファイルに記録するとTSファイルになる。そのため、ビデオレコーダーなどが内部的に利用する録画形式としてTSファイルを用いることがある。
また、テレビ放送以外でも、AVCHD対応のデジタルビデオカメラでは撮影した映像を記録するのにTSファイルを利用する。その他に、Blu-ray Discの標準動画記録形式の一つであるBDMVもメディアデータ本体はTSファイルで記録される。
○MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)
MPEG2とは、ISO/IECのMPEG委員会が策定した動画・音声データの圧縮方式の標準規格の一つである。同委員会がMPEG-1に次いで発行した規格で、1996年にISO/IEC 13818として標準化された。動画圧縮についての規格は同一のものがITU-TによってH.262としても勧告されている。
○MP4(.mp4ファイル)
MPEG-4規格の一部として策定された、動画や音声などを記録するためのファイル形式(コンテナフォーマット)の一つである。MPEG-4動画の記録に用いられることが多いが、データの「入れ物」の仕様であり他の形式の動画を格納することもできる。
○AVI(Audio Video Interleave)
Microsoft社が開発した、動画を保存するためのファイル形式の一つである。動画と付随する音声を記録・再生するためのもので、同社のWindowsをはじめ様々なソフトウェアが対応している。ファイル名の末尾に付ける標準の拡張子は「.avi」となる。
「TS」ファイルを、一般的な「MP4」ファイルなどに変換してしまえば、お手持ちの動画プレイヤーで再生することも可能になる。