GPLとは?
GPLとは、ソフトウェアの利用許諾条件などを定めたライセンスの一つのことである。主にフリーソフトウェアの開発・配布のために用いられているもので、FSF(Free Software Foundation)が公開している。
GPLのあれこれ!
GNUプロジェクトで開発されたソフトウェアの利用条件を提示するために作られたもので、同じプロジェクト以外にも多くのフリーソフトウェア、オープンソースソフトウェアなどで採用されている特徴がある。
コンピュータプログラムのソースコードの公開を原則としており、誰でも自由に入手、使用、改変、再配布することを認可している。また、GPLで公開されているプログラムを改変したり、自らのプログラムの一部として組み込んだ場合など、派生的・二次的な著作物を作成した場合には、これにもGPLを適用して公開しなければならないと定められている。派生著作物にGPLの適用を強制する点は、他の多くのフリーソフトウェアライセンスとの違いとなっている。
○LGPL(Lesser GPL / Library GPL)
GPLから派生したライセンスの一つであり、主にライブラリなど他のプログラムからリンク(連結)される形で利用されるソフトウェアへの適用を意図したものである。リンク元のプログラムに同じライセンスを適用する義務が免除されている。
GPLでは派生ソフトウェアにもGPLを適用することが求められているが、LGPLが適用されたソフトウェアを実行時に動的にリンクしてその機能を使用する場合、リンク元のソフトウェアには同じLGPLを適用しなくてよいとなっている。また、商用ソフトウェアのようにソースコードを非公開としたり再配布等を制限することも可能である。
○FSF(Free Software Foundation)
利用者が自由に改変、再配布などを行うことができるフリーソフトウェアの普及を推進する非営利団体のことである。1985年にリチャード・ストールマン(Richard M. Stallman)氏を中心とするグループによりMIT(マサチューセッツ工科大学)を拠点に設立された。
FSFの提唱しているフリーソフトウェア(free software、自由なソフトウェア)とは、利用者が制約なく入手や利用、改変、再配布、販売などを行なうことができ、特に、人間が書いたプログラムであるソースコードが公開されているものを指している。