MLCとは?
MLCとは、NAND型フラッシュメモリの方式の一つであり、一つの記憶素子(メモリセル)に3値以上からなる多ビットのデータを格納する方式のことを指している。
MLCのあれこれ!
メモリ装置は、微細なメモリセルを大量に敷き詰めた構造となっていて、各セルの物理的な状態の変化によりデータの記録を行うようにできている。MLCは素子内の電荷のレベルを3段階以上に変化させ、それぞれを値に対応付けることができる。
単にMLCという場合は4値・2ビット記録のものを指す場合が多く、8値・3ビット記録のものはTLC(Triple Level Cell/トリプルレベルセル)、16値・4ビット記録のものはQLC(Quad-Level Cell/クアッドレベルセル)と呼ばれることがある。
一方、セル内の電荷の有無を0と1の2値に対応付けて1ビットを記録する方式をSLC(Single Level Cell:シングルレベルセル)という。同一のメーカーや世代の製品で比較すれば、MLCの方がSLCより容量あたりの単価が安いが、読み書き速度や信頼性、消費電力などでは劣る場合が多い。
○SLC(Single Level Cell)
SLCとは、NAND型フラッシュメモリの方式の一つであり、一つの記憶素子(メモリセル)に2値からなる1ビットのデータを格納する方式のことである。
メモリ装置は微細なメモリセルを大量に敷き詰めた構造となっていて、各セルの物理的な状態の変化によりデータの記録を行うものである。SLCは素子内の電荷の有無を0と1に対応付ける方式で、セルに1ビットのデータを記録することが可能である。
一方、電荷を段階的に変化させることで3値以上の状態を識別し、多ビットの記録を可能にした方式をMLC(Multi-Level Cell:マルチレベルセル)という。同一のメーカーや世代の製品で比較すれば、SLCの方がMLCより動作が高速で信頼性が高く、消費電力も少ないが、容量あたりの単価は高くなる。
別名は、シングルレベルセル、SLC NAND、などがある。