ISPとは、インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider)の略称で、インターネット接続の電気通信役務を提供する事業者を意味する言葉である。
プロバイダと呼ばれることも多い。
日本では、電気通信事業者であり、インターネット接続事業者(略して接続事業者)と訳されることがある。
回線事業者がプロバイダ業も兼ねて提供している会社と、回線事業者の回線を使ってプロバイダ業のサービスのみを提供する会社に分かれる(後述)。
基本的にはインターネット接続を希望する個人や法人に対し、一定の対価を徴収した上で接続サービスを提供する。
またISPによっては、メールアドレスの付与や、インターネット上でのオンラインショッピングに対する決済サービス等の付加サービスを提供する場合もある。
通信会社系や電機メーカー系などの全国をカバーする大手事業者と、特定の地域でのみ営業している地域系ISP(中小事業者やCATV局、電力系通信会社など)がある。
ほとんどは企業が運営する有料サービスで、月額固定料金制を採用しているところが多い。
なおISPの多くは営利目的で運営されている(商用ISP)が、中には非営利団体として運営されるISP(非商用ISP)も存在する(UUNETの初期など)。
ISP専業の事業者の場合、加入者宅への接続回線には、基本的には通信会社の通信サービス(NTT東日本・西日本のフレッツ光 (FLET’S光)回線など)を利用することになる。
そのため、契約者は通信会社との回線契約とISPとの契約の両方が必要になる。
これに対し、携帯電話会社(移動体通信事業者)やケーブルテレビ事業者のように、回線事業者とISPを兼ね、一つのサービスに一体化して提供している事業者もある。
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