マージとは?
マージとは、融合する、併合する、合併する、混合する、結合する、統合する、などの意味を持つ英単語である。ITの分野においては、複数のファイルやデータ、プログラムなどを、決められたルールに則って一つに統合することをマージということが多くある。
また、プログラミングやソフトウェア開発の分野においては、バージョン管理システムなどで管理している開発中のプログラムなどに、新たにコードを追加したり、修正を反映させたりする操作をマージと呼ぶ場合もある。
データ列などをマージするという場合には、対象全体を単純に後ろに繋いでいくのではなく、データ構造の一貫性などを保ちながら要素を取り出して融合していく操作を指す場合が多くある。例えば、(1,3,5)と(2,4,6)をマージするという場合なら、単に前後に連結して(1,3,5,2,4,6)を得るのではなく、値の大小関係を考慮して(1,2,3,4,5,6)を得る操作を指す。
マージソート(merge sorting)
マージソートとは、与えられたデータ列を大小などの順序通りになるよう並べ替えるソート(整列)アルゴリズムの一つである。データ列を細かく分割し、整列しながら次第に併合(merge)していくものを呼ぶ。
最初にデータ列を半分、そのまた半分と分割していき、一つ一つのデータがバラバラになるまで分割していく。その後、最初は単体のデータ同士を、続いて要素数が同じ列同士を順に併合していく。
パージ(purge)
パージとは、追放(する)、浄化(する)、一掃(する)、消去(する)などの意味を持つ英単語である。ITの分野においては、データやファイルなどをまとめて削除・消去するという意味で用いられる場合が多い。
文脈により、後で復元可能で、暫定的に切り離したり見えないようにするという意味の場合と、逆に、復元できないよう完全に消去するという意味の場合がある。
その傾向としては、ソフトウェアによるデータや保存領域の管理の文脈では、不要なデータや再入手可能なデータなどを削除したり別の場所に移して空き領域を確保するという意味合いで使われることが多い。ストレージ装置などでは記憶素子のレベルで完全に信号を抹消し初期状態に戻す動作のことを指すことが多い。